昨日発表された3月の英国の消費者物価指数は、前年比で+10.1%と2月の+10.4%から伸び率が鈍化したものの、事前予想の+9.8%を上回る水準となりました。前日発表の失業率と違い予想を大きく上回ったため、金融引締め継続との判断からGBPが上昇しました。JPYの弱さからクロス円が上昇したものの反落するなど、発散が始まったとの判断は見送りになりました。しかし、ボラティリティが高まってきており、下位足では収束の動きが強まったことから、発散の動きが期待できる状況になってきました。
通貨相関からは、JPYの弱さが継続しています。CADが下位足で調整の動きが強まる一方で、AUD・NZDに反発の動きがみられます。GBPは昨日の動きを受けて下位足が上位足に連動してきたため、強さが顕著になってきました。JPYは上位足から下位足まで弱さが揃っているため、クロス円通貨を中心に通貨選択をしていきたいと思います。
本日は、ECBの議事要旨の公表に注目です。また、米国・カナダで金融当局の発言が多数予定されています。今後の金融政策の方向性を示唆する内容があるのか、注視したいと思います。