昨日は、日本時間には新年度に入りJPY売りの動きからクロス円が上昇し、オーストラリアRBAが利上げを見送ったことからAUD関連通貨が下落しました。その後、欧州時間・米国時間に移るにつれて、東京時間の流れを継続することがなく、方向感のつかみにくい状況が続きました。昨日発表された米国のJOLTS求人件数が、市場予想を下回ったことで景気後退懸念につながりUSDが下落しました。米国の景気停滞を示す経済指標が続いていることから、USDの弱さにつながっています。
通貨相関からは、USDの弱さが確認できます。USDの弱さがドルストレート通貨の動きに大きな影響を与えています。GBPUSDは昨年来のレンジ上限を抜ける動きをみせており、GBPの堅調な動きにつながっています。NZDは、本日のニュージーランドの政策金利の発表を前に、下位足で強さが目立ちます。NZDとともにAUD・CADも徐々に強さが回復してきており、マイナー通貨の動きに注目です。USDの売りに対して、GBPやマイナー通貨の買いを組み合わせた通貨選択をしていきたいと思います。
本日は、ニュージーランドRBNZの政策金利に注目です。昨日のRBAが政策金利を据え置いたのに対し、RBNZは+0.25%の利上げが予想されています。発表直後の値動きに警戒したいと思います。また、米国ISM非製造業景況指数にも注目です。月曜日に発表されたISM製造業景況指数では景気後退懸念を確認する結果となっただけに、非製造業での指数の動向に注目です。米国の景気停滞を確認することになれば、USDの下落が加速することも想定されるため警戒が必要です。