昨日は、FRB議長が「インフレ率の抑制を推進する」と発言し、USDJPYは24年ぶりの127円台をつけました。先週の議会証言でも同じ内容の話がありましたが、今回は敏感に反応しました。半期末を控えてポジション調整の動きが反映されたものと思われます。FOMCにおいては7月も0.75%の利上げの可能性が強まり、再度、日米金利差を意識せざるを得ない状況にあります。しかし、一方で景気減速懸念も強まっていることから、上昇の勢いは強くありません。
通貨相関からは、上位足から下位足まで方向感が揃ってきました。しかし、一時ほどの明確な動きは見られません。JPYの弱さは継続していますが、日足では最弱通貨の位置から脱却しました。相対的に見た強さまでは見られませんが、円安の勢いは弱まっていると思われます。これが、クロス円通貨の動きにも反映されており、足元の高値は二番・三番天井の動きになっています。日足のトレンドを確認できる通貨ペアは依然としてなく、短期足からの波及が進んでいません。
本日は、月末・半期末であることから、神経質な展開が想定されます。政府要人・金融当局の発言には敏感に反応すると思われ、ポジション調整の動きから瞬間的な動きには過剰反応しないようにしたいと思います。
(参考)上記内容を音声で確認されたい方はこちら。テスト的に作成してみました。継続するかどうかは未定です。