昨日は、欧州のPMIの悪化を受けて景気悪化懸念から、EURの下落が目立ちました。続いて発表された米国のPMIでも5か月ぶりの低水準となり、景気後退への懸念が強まりました。これを受けて、USDや前日に強い動きを見せていたEURが反落する動きとなりました。また、JPYが反落し、すべてのクロス円通貨が大きく下落しました。元政府関係者の為替介入への可能性を否定できないと発言があり、USDJPYは急落する局面もありましたが、過剰な反応と思われます。参議院選挙で自民党優勢の報道がでているため、各方面からの批判対象となりそうな為替介入などの方針は出しにくいと思います。
通貨相関からは、上位足の弱さとは逆に下位足でJPYの強さが目立ちます。同様に上位足の強いUSDの下位足に弱さが見られます。足元の動きは、マイナー通貨の弱さとメジャー通貨の強さと2極化しています。先進国の景気後退懸念が広まってきていることで、リスクオフの動きが反映していると思われます。しかし、全般に方向感のない動きにあるため、様子見しています。
本日は、英国の小売売上高に注目しています。前日のPMI同様、今後の金融政策に影響を与えてくるので、警戒しておきたいと思います。
(参考)上記内容を音声で確認されたい方はこちら。テスト的に作成してみました。継続するかどうかは未定です。