今日未明、FOMCで0.75%の利上げを発表しました。従来予想の0.5%から直前になって0.75%利上げが市場のコンセンサスになっていたため、材料出尽くし感からUSDの上昇にはつながりませんでした。FRB議長の会見においても継続的な金融引き締めを確認できたものの、「0.75%の利上げが一般的になるとは思わない」との発言から7月の0.75%利上げを先走っていた市場にはサプライズとなり、USDは反落しました。
JPYの短期足が反発の動きを継続していますが、上位足に波及するまでには到っていません。JPYを除けば、上位足から下位足まで方向感が揃ってきました。しかし、米国の禁輸言う政策に影響を受けて、明確なトレンドを確認することができなくなりました。金融政策に左右される展開が続いているので、様子見せざるを得ない状況になってきました。
本日は、スイスと英国の政策金利の発表があります。米国が0.75%という大きな値幅で引き上げたため、通常の0.25%程度の利上げでは見劣り感が出る可能性が高くなりました。
また、金曜日に予定されている日銀の政策決定会合にも影響を与えることとなりました。従来の金融緩和継続路線では、日米金利差からのドル高が再び加速することが想定されます。金融緩和継続では、政府当局の無為無策と問われかねず、参院選を前に何らかの円安対策につながる方針を打ち出してくることを期待しています。