週末金曜日に発表された米国の雇用統計は、雇用者数が+33.6万人と事前予想の+17.0万人を大きく上回りました。米国の労働市場の逼迫を確認することとなり、金利高止まりの長期化から、USDの強さが見られましたが、長くは続きませんでした。USDJPYは149円台半ばまで上昇したものの、為替介入への警戒感は根強く、上値の重い展開が続いています。また、週末に始まったイスラエル・パレスチナ情勢が市場にどのように影響してくるのか注視したいと思います。
通貨相関からは、NZDの強さが戻りました。USD・CADの弱さが続き、JPYも軟調な展開となっています。EUR・GBPが反転の動きが続いています。方向感がつかみにくい状況は続いています。中東情勢を受けてリスクオフの動きが強まるのか見極める必要があると思われます。本日は、日本・米国市場の時間帯は大きな動きが期待できないこともあり、無理に通貨選択をせずに様子見したいと思います。
今週は、水曜日(日本時間木曜日未明)のFOMC議事録公表、木曜日の米国消費者物価指数とECB理事会議事要旨の公表が重要な経済指標となります。その他にも、金融当局の発言などが多く予定されており、市場への影響は大きいと思われます。週後半に重要な指標が集中するため、前半は様子見の展開が想定されます。本日は、日本・米国・カナダが祝日で金融市場は休場となるため、欧州時間以外は閑散な展開が想定されます。逆に、米国雇用統計明けとなるため欧州時間の反応が大きくなる可能性があり警戒したいと思います。