今日の環境分析 2024年1月24日
昨日は、日本銀行が金融政策を発表し、大規模緩和を継続しました。日銀総裁会見においては、3月会合での政策変更を否定しておらず、4月の金融政策変更に向けサプライズを回避する地ならしをしているかのように思われます。USDJPYは、金融政策の発表時に大きく動き、総裁会見ではさらに大きく動きました。一時147円割れまでありましたが、その後反発148円台前半にまで上昇しました。この反発の動きはUSD高の影響でした。USDJPYが上昇していた時間帯ではその他のクロス円通貨では横ばいになっており、ドルストレート通貨はUSD高となりました。市場全般では、JPYを中心にボラティリティが高まったものの、方向感を持った動きにはつながりませんでした。このため、一段と収束を強める動きになっており、その後の方向感をもった展開を待ちたいと思います。
通貨相関からは、方向感の判断しずらい状況になっています。日足と4時間足の強弱感が逆になっており、下位足の動きが調整なのか、上位足に波及していく転換の動きなのか、様子見したいと思います。本日欧州時間のPMIがきっかけになるのではないかと考えており、動き出した方向を確認してから通貨選択をしていきたいと思います。
強い通貨:CAD・USD
弱い通貨:NZD・JPY
日足 : USD>GBP>EUR>CAD>NZD>AUD>JPY
4時間足 : CAD>AUD>USD>NZD>GBP>JPY>EUR
本日は、欧米各国地域の製造業・サービス業のPMIが発表されます。欧州経済においては景気悪化が懸念されており、PMIの内容が一段と悪化しているようだとEUR売りからUSD・JPYの買いの動きにつながることが想定されます。また、カナダの政策金利の発表が予定されていますが、据え置きと予想されておりサプライズはなさそうです。ただ、同時刻に米国のPMIが発表されることから、USDの動きにつれてCADのボラティリティが高まることが想定されます。BOC総裁の会見においては、利下げ開始時期に言及するのか発言内容に注目したいと思います。