今日の環境分析 2024年1月30日
昨日は、重要な経済指標の発表がなく、週半ばのFOMCに向けて様子見の展開のなか、中東紛争の拡大懸念からリスクオフの動きが強まりました。月末を控えていることからポジション調整の動きもあるようで、月間の方向感に反する動きが多くの通貨ペアでみられ、一部の通貨ペアでは短期的なトレンドの発生を確認できます。
通貨相関からは、USD・CADの強さが目立っています。欧州経済圏の停滞に対して北米経済圏の堅調さが通貨に表れている模様です。EURは、欧州経済の弱さを懸念して米国よりも早い利下げ転換の可能性が高まってきており、軟調な展開が続いています。GBPは日足では最強通貨にあるものの、4時間足ではEURに次いで弱い通貨群に位置するなど、方向感が定まりません。木曜日のBOEの政策金利の発表を前に様子見の動きが強まっています。AUD・NZDは反発の動きを強めており、相対的な堅調さを確認することができます。FOMCを控えてはいるものの、日足・4時間足ともに堅調なUSDを軸に通貨選択をしたいと思います。
強い通貨:USD・CAD・AUD・NZD
弱い通貨:EUR・JPY
日足 : GBP>USD>CAD>EUR>NZD>AUD>JPY
4時間足 : CAD>USD・AUD・NZD>JPY>GBP>EUR
本日は、オーストラリアの小売売上高、ユーロ圏の第4四半期GDPに注目です。欧州経済の停滞を確認することになるのか、ECBの金融政策への影響を注視しています。また、米国の雇用動態調査(JOLTS求人)にも注目です。週末の雇用統計に向けて労働関連指標が連日発表されるため、米国の金融政策転換の時期を模索する材料として注目されています。本日から米国ではFOMCが開催されます。明日(日本時間明後日未明)の政策金利の発表を前に、様子見姿勢を持続するものと思われます。