週末金曜日は小動きに推移しましたが、徐々に勢いを強めているように思われます。金が大きく上昇しており、リスクオフの動きが強まっていることを確認できます。地政学リスクを考慮した通貨選択が求められる状況になってきました。多くの通貨で下位足ではトレンドを確認できる状況になっており、上位足に波及してくるのかに注目です。USDJPYは149円台で推移しているものの、金融当局の介入警戒もあり上値は追いづらい展開となっています。ニュージーランドでは総選挙が行われ野党が勝利し、6年ぶりの政権交代となりました。NZDの値動きには注意したいと思います。
通貨相関からは、USDの一強状態になっています。JPYがUSDに次いで強く、USDJPYは動きにくい状況です。このため、USDJPYを除いて、ドルストレートやクロス円通貨にトレンドを確認することができます。EUR・GBP・AUDの弱さが揃ってきており、弱さが持続しそうな展開です。USDやJPYの買いを軸に通貨選択をしたいと思います。
今週は、火曜日に英国の失業率・カナダの消費者物価指数・米国の小売売上高、水曜日に中国のGDP・英国の消費者物価指数、木曜日にオーストラリアの失業率・米国のFRB議長発言、金曜日に日本の全国消費者物価指数と日銀総裁の発言・英国の小売売上高が予定されています。金曜日の日銀総裁の発言に最も注目しています。
本日は、NY連銀製造業景気指数や米国金融当局の発言に注目です。週を通してパレスチナ情勢の緊迫化によるエネルギー価格の上昇や世界経済への影響に警戒したいと思います。金融市場への影響も大きくなることが想定されるため、今後の主要国の金融政策への影響も大きいものになると思われます。