昨日は、前日NY時間に起きたクロス円の急変動を受けて方向感を失った展開になりました。ADP全米雇用報告は、前日のJOLTS求人数とは逆に事前予想よりを下回りました。雇用者数は、前月比でマイナスとなった2021年1月以降で最も低い伸びとなったことで、米国金利は低下しました。ISM非製造業景況指数は事前予想通りとなり、市場インパクトはありませんでした。明日の雇用統計の発表を控え、労働市場の動向に注目が集まっています。ニュージーランドの政策金利は事前予想通りの金利据え置きとなりました。
通貨相関からは、USDとともにJPYの強さが継続しています。マイナー通貨は弱い展開になっています。EUR・GBPは中立的な位置づけになっています。全般に方向感をつかみにくい状況になっているなか、上位足から下位足まで強弱が揃っているのはUSDの強さだけです。このため、USDを軸にした通貨選択をしたいと思います。
本日は、米国の新規失業保険申請件数に注目です。昨日・一昨日と労働統計が強弱分かれた状況にあるため、最も足元の動きを表す本日の統計は重要度が高まると思われます。また、オーストラリアとカナダの貿易収支にも注目したいと思います。