今日から10月相場に入りました。USDJPYは150円直前にまで迫っていますが、月が替わり金融当局の動きやすい環境が整ってきており、いつ為替介入があってもおかしくない状況にあります。もし介入があった場合には5円程度の円高が想定されていることから、USDJPYの上値を追うのは難しい局面になってきました。懸念されていた米国の政府機関の閉鎖は当面回避された一方で、自動車業界のストが拡大しており、米国経済の行方は不透明感が漂ってきました。週末金曜日に発表されたユーロ圏の消費者物価指数は伸びが減速しており、インフレ鎮静化が見えてきています。逆に欧州経済の景気停滞を懸念する状況になっていることから、EURの弱さにつながっています。
通貨相関からは、AUD・NZDの堅調さが目立ちます。NZDの強さが長期化していることから反転に警戒しつつも、注目していきたいと思います。メジャー通貨全般に弱い動きになっていますが、期末要因による反転の動きと判断できます。現状では、上位足から下位足で方向感がつかみにくい状況になっています。月初の動きを十分に判断してから通貨選択を決定づけたいと思います。
今週は、重要な経済指標の発表が続き、四半期明けの新たな動きに期待したいと思います。月曜日に日銀短観と米国ISM製造業景況指数、火曜日にオーストラリアの政策金利、水曜日にニュージーランドの政策金利と米国ISM非製造業景況指数、金曜日に米国の雇用統計に注目です。本日は、9月21~22日に開催された日銀の金融政策決定会合における主な意見公表にも注目したいと思います。
本日は、カナダとオーストラリアは祝日で金融市場は休場となります。また、中国は今週いっぱい大型連休となります。なお、今週からオーストラリアは夏時間になりました。ニュージーランドは先週から夏時間入りしています。