昨日発表された米国の新規失業保険申請件数は、21.6万人と市場予想の23.4万人を下回り、2月以来の低水準となりました。ISM景況指数に続き労働需給の逼迫を確認する結果となりました。これを受けて、米国金利は上昇し、FOMCの金融政策に影響を及ぼすことになりました。昨日は、市場全般にボラティリティが低下し、小動きに推移しました。日足ベースでは一段と収束を強めてきており、発散に向けてのきっかけ待ちの状況にあります。
通貨相関からは、USD・CADの強さが継続しています。加えて、JPYの強さが戻ってきました。このため、USDJPYは年初来高値を付けても、上値追いが難しい展開になっています。USDほどの強さを持たないクロス円通貨の下落が顕著になっています。AUD・NZDの弱さは継続しており、EUR・GBPも弱さが目立つ状況にあります。USDやJPYを軸とした通貨選択を行いたいと思います。
本日は、カナダの失業率に注目です。北米経済圏として米国の動向に影響を与えるため、内容には注意したいと思います。また、日本の第2四半期GDPの2次速報にも注目しています。再来週の米国のFOMCに向けて、思惑的な動きが徐々に強まっていくことが想定されます。目先の動きに左右されることなく、中長期的な視点から値動きを注視していきたいと思います。