昨日は、USDJPYが半年ぶりの140円台に入ってきました。これは、円安ではなくドル高によるものです。クロス円すべてが上昇しているわけではなく、AUDJPYは下落しており、GBPJPYはレンジの上限を抜けきれずにいます。昨日発表された米国の新規失業保険申請件数は、予想を下回り労働市場の堅調さを確認する結果となりました。これを受けて米国金利が上昇し、ドル高の動きが加速しました。市場全般では小動きに推移しましたが、上位足の方向感に沿った動きが多くみられたことから、トレンドの確認をしやすくなっていきています。
通貨相関からは、USDの強さが継続しています。EUR・GBPともに堅調となり、JPYも最弱通貨から脱する動きがみられます。メジャー通貨の堅調な動きを受けて、相対的にマイナー通貨の弱さが目立つ結果となりました。米国の債務上限問題は懸念されるものの、徐々に解決の方向に向かっているように思われることから、USDの安心感につながっているように思われます。昨日に続き、ドルストレート通貨を中心に注目していきたいと思います。
本日は、数は少ないですが、日本時間・欧州時間・米国時間それぞれで、重要な経済指標が発表されるので警戒が必要です。オーストラリアと英国の小売売上高、米国のPCEデフレーターが発表され、市場へのインパクトは大きいと思われるので内容に注意したいと思います。なかでも、PCEデフレーターはFRBが金融政策決定の際に重視している指標のため、米国金利への影響と現状のドル高の動きが加速するのか否か警戒したいと思います。
週明け月曜日は、米国と英国が祝日で金融市場は休場となります。欧州時間から米国時間にかけての流動性が低下すると予想されるため、3連休を前にした本日はポジション整理の動きに警戒したいと思います。