昨日は、ニュージーランドの政策金利が発表され、市場予想通り+0.25%の利上げとなりましたが、表明の中で利上げ打ち止めを示唆しました。これを受けて、NZD関連通貨は急落しました。英国の4月の消費者物価指数は、前月比で市場予想+0.6%を上回る+1.2%となり、利上げ期待からGBPは上昇しましたが、長続きはしませんでした。本日未明に発表されたFOMCの議事要旨では、追加利上げ継続の参加者と停止の意見が拮抗した結果、見送り示唆のコメントになった模様です。次回のFOMCの方向性は、目先のインフレ動向に強く影響を受けそうなため、今後発表される経済指標には重要性の大小にかかわらず警戒していきたいと思います。
通貨相関からは、USDが一気に強くなり、CADも連動しました。JPYの弱さは継続しているため、USDJPYの上昇につながっています。下位足ではオセアニア通貨の弱さが目立つ展開となり、JPYの弱さが軽減されました。米国の債務上限問題の期限が迫っていることからUSDの行方を判断するのは難しい状況ですが、ドルストレート通貨を中心に注目していきたいと思います。
本日は、米国の新規失業保険申請件数やGDPの改定値が発表されます。それほど重要性の高い指標ではないため市場への影響度は低いと判断されていますが、FOMCの議事要旨の内容を受けて、個々の小さな経済指標でも米国経済に関連するものであれば市場へのインパクトは無視できないと思います。レンジの上限・下限にある通貨ペアが多くあることから、レンジ抜けの動きに警戒しておきたいと思います。