昨日は、USDJPYが138円台まで上昇し、年初来高値を更新しました。昨日発表された新規失業保険申請件数では労働市場の底堅さを確認し、フィラデルフィア連銀景況指数は9か月連続してマイナス圏ですが改善しました。米国議会下院議長は財務上限問題の合意が近いとの見通しと発言し、ダラス連銀総裁は次回のFOMCにおける利上げ継続の可能性を示唆しました。このように、USDに追い風となる内容が多数出てきたことでUSDの堅調さにつながりました。このところ、米国各地域の連銀総裁やFRB理事から、利上げ継続を示唆する発言が相次いでいます。次回のFOMCでは利上げ見送りとの見通しでしたが、利上げ継続の可能性に向けて市場の反応を確認しているようです。また、NZDが上昇したことで関連通貨が大きく動きました。
通貨相関からは、JPYの最弱通貨が継続しており、クロス円通貨の上昇が継続しています下位足ではUSD・CAD・NZDが強い動きを見せています。AUDがJPYに続く弱い通貨になっており、NZDとの対比が目立っています。EUR・GBPはUSDの強さとの対比で軟調な展開になっています。JPY・AUDの売り、USD・CADの買いを軸に通貨選択をしていきたいと思います。ただし、USDに関しては債務上限問題が完全に解決できたわけではないので、成行きに警戒したいと思います。
本日は、パウエルFRB議長がバーナンキ元議長との対談が予定されており、発言内容に大きな注目が集まっています。このところ複数のFRB高官から利上げ継続発言が出ていることから、パウエル議長の示す金融政策の方向性に注目したいと思います。また、日本の全国消費者物価指数に注目です。さら、カナダの小売売上高に注目しています。その内容次第で、このところ堅調な展開となっているCADへの影響に警戒しています。