今日の環境分析 2023年5月15日

 先週末金曜日発表された英国のGDPは、2四半期連続のプラスとなりました。また、米国ミシガン大消費者信頼感指数が発表され、米国政府の債務上限問題を懸念した消費者心理の悪化が示されました。市場は、前日に続きマイナー通貨の調整が継続し、NZDが大きく下落しました。USDを始めメジャー通貨全般に堅調な展開となりました。

 通貨相関からは、下位足でメジャー通貨の強さ、マイナー通貨の弱さが目立っています。再び、マイナー通貨の弱さが上位足から下位足まで揃いつつあります。対して、JPY・USDの強さが顕著になってきており、EUR・GBPも強めではあるものの方向感をつかみにくい状況にあります。このため、マイナー通貨の売りを軸としたクロス円やドルストレート通貨を選択したいと思います。

 今週は、金融政策の発表がなく、前週までに比べて重要度の高い経済指標の発表はありません。そうしたなかでも、火曜日の米国の小売売上高、水曜日の日本のGDP、金曜日の日本の消費者物価指数などに注目です。週を通して、米国金融当局の発言が相次ぎます。内容次第では市場インパクトがあると思われ、金曜日にはFRB議長の発言が予定されています。今後の金融政策の方向性を確認する動きになると思われます。本日は米国のニューヨーク連銀製造業景気指数に注目しています。