週末金曜日に発表された米国の雇用統計は、市場予想を上回る雇用者数となり、過度な景気後退懸念が払拭されました。これを受けてUSDは反発しましたが、大きな流れにはつながっていません。やはり次回のFOMCにおいて利上げ見送り観測が強まっていることが影響していると思われます。
通貨相関からは、USDの相対的な弱さが継続しています。その他の通貨は下位足で調整の動きを見せており、上位足へ波及するのか否かに注目です。水曜日の消費者物価指数の発表を前にUSDは動きにくい状況にありますが、ドルストレート通貨を中心に通貨選択をしていきたいと思います。
今週は、水曜日の米国の消費者物価指数と木曜日の英国の政策金利の発表が最大の注目材料です。米国の消費者物価指数は、インフレのピークアウトを確認できるのかに注目です。また、英国の政策金利は利上げ継続と思われますが、先週のECB同様に利上げ幅を圧縮するのか否かを注視したいと思います。それぞれ、指標の発表に向けてUSD・GBPの値動きに注目したいと思います。
本日は、オーストラリアの住宅建設許可件数に注目しています。重要度は低い指標ですが、このところ動きの出てきたAUDへの影響を与える可能性は高いと考えています。また、本日は英国は祝日のためGBPは見送りたいと思います。日本ではゴールデンウィークを明け、先週の多くのイベントを消化することになります。JPYの動きには警戒したいと思います。