昨日は、日本・英国が休日だったため、小動きに推移しました。一部の通貨ペアではレンジ内から脱却する動きがみられましたが、長続きはしませんでした。トレンドを確認しづらい中、特徴的な動きを示しているのが、近隣国・地域で実需の動きを反映しやすい通貨ペアです。AUDNZD、EURGBP、USDCADにトレンドを確認できる点に注目です。本日から明日にかけて米国では連邦公開市場委員会(FOMC)が行われ、21日(日本時間22日未明)には政策金利が発表されます。0.75%の大幅利上げが市場のコンセンサスとなっていますが、一部には1.0%の利上げを予想する向きもあります。1.0%の利上げは市場サプライズとなり、円安ドル高の動きが強まりUSDJPYで145円を突破する動きが想定されますが、可能性は低いと考えます。住宅ローン金利の上昇・建材価格の上昇に伴い住宅不況が続いており、過度な金利上昇は住宅不況を加速しかねないからです。FOMCの政策金利の発表まで、市場は気迷いの動きが継続しそうです。
通貨相関からは、USD・EUR・JPYが3強の通貨としてみることができます。GBP・CAD・NZDは弱さが継続しており、これら通貨の組み合わせに注目です。USDもJPYも強い状況にあるため、USDJPYを除いたクロス円やドルストレート通貨に特に注目したいと思います。4時間足では、収束の動きを強める通貨ぺアが増えてきており、発散に向けての動きを待ちたいと思います。
本日は、日本とカナダで消費者物価指数が発表されます。金融政策に大きな影響を与える経済指標であるため、警戒しておきたいと思います。また、オーストラリア中央銀行の9月6日に行われた金融政策会合の議事録が公表されます。堅調なAUDを裏付ける内容になるのか注目しています。明日(実質的には明後日)以降の各国の政策金利の発表を前に、方向感のない動きが継続すると思います。トレードをする場合には、レンジを意識しておきたいと思います。