今日の環境分析 2022年9月20日

昨日は、日本・英国が休日だったため、小動きに推移しました。一部の通貨ペアではレンジ内から脱却する動きがみられましたが、長続きはしませんでした。トレンドを確認しづらい中、特徴的な動きを示しているのが、近隣国・地域で実需の動きを反映しやすい通貨ペアです。AUDNZD、EURGBP、USDCADにトレンドを確認できる点に注目です。本日から明日にかけて米国では連邦公開市場委員会(FOMC)が行われ、21日(日本時間22日未明)には政策金利が発表されます。0.75%の大幅利上げが市場のコンセンサスとなっていますが、一部には1.0%の利上げを予想する向きもあります。1.0%の利上げは市場サプライズとなり、円安ドル高の動きが強まりUSDJPYで145円を突破する動きが想定されますが、可能性は低いと考えます。住宅ローン金利の上昇・建材価格の上昇に伴い住宅不況が続いており、過度な金利上昇は住宅不況を加速しかねないからです。FOMCの政策金利の発表まで、市場は気迷いの動きが継続しそうです。

通貨相関からは、USD・EUR・JPYが3強の通貨としてみることができます。GBP・CAD・NZDは弱さが継続しており、これら通貨の組み合わせに注目です。USDもJPYも強い状況にあるため、USDJPYを除いたクロス円やドルストレート通貨に特に注目したいと思います。4時間足では、収束の動きを強める通貨ぺアが増えてきており、発散に向けての動きを待ちたいと思います。

本日は、日本とカナダで消費者物価指数が発表されます。金融政策に大きな影響を与える経済指標であるため、警戒しておきたいと思います。また、オーストラリア中央銀行の9月6日に行われた金融政策会合の議事録が公表されます。堅調なAUDを裏付ける内容になるのか注目しています。明日(実質的には明後日)以降の各国の政策金利の発表を前に、方向感のない動きが継続すると思います。トレードをする場合には、レンジを意識しておきたいと思います。

今日の環境分析 2022年9月19日

前週末金曜日は、前日に続き、小動きに推移しました。今週のFOMCを前に様子見気分が強く、方向感のない動きが続きました。その中で、GBP・CADの動きが鈍く、関連通貨の下落が目立ちました。ほとんどの通貨ペアは収束の動きも見られず、トレンドの発生の予兆が見られません。各国の政策金利が発表されるまで、もみ合いの展開が想定されます。

通貨相関からは、JPYの反転の動きが継続していますが、上位足に波及するまでには到っていません。USD・EURの堅調な動きの一方、GBP・CADの弱さが継続しています。徐々に上位足に波及する動きを見せており、これら通貨の動きがトレンドにつながることを期待しています。JPY・USD・EURのメジャー通貨がともに強い動きになっているため、これら通貨の組み合わせの通貨ぺアに方向感が出にくいのは仕方ないことだと思います。メジャー通貨とマイナー通貨の組み合わせに注目したいと思います。

今週は、9月22日が最大の注目です。9月21日(日本時間9月22日未明の3:00)の米国に始まり、昼頃の日本、16:30のスイス、20:00の英国と、立て続けに政策金利が発表されます。大幅利上げの米国と英国、マイナス金利を脱却するスイスと、事前に方向性が想定されています。このため、サプライズがあるとすれば、金融緩和を継続している日本銀行の姿勢の変化です。先週は、レートチェックの実施の報道がでるなど、為替介入の動きが出ました。金融緩和継続からの脱却の兆しでもあれば、円高進行につながる可能性があると思われます。
本日は、日本と英国が祝日で休場となるため、日本時間・欧州時間は閑散な動きになると想定されます。特に、エリザベス女王の国葬の時間となる欧州時間は見送り姿勢が強まると思われます。実質、米国時間からのスタートになると思われます。

デイトレードの実績_2022年9月第2週

9月第2週は、9通貨ペア合計で+343.7pipsとなりました。週を通じて11回トレードし、10勝1敗、勝率90.9%となりました。EURJPYのトレードはありませんでした。

デイトレードのノウハウとなる部分についてはチャートから削除しています。ノウハウは個別コンサルティングにて提供しています。ご興味のある方は、お問合せください。

スワップ一覧_2022/9/17(Axiory/BigBoss/XM/Titan)

先週は、政策金利の発表がありませんでしたが、前週までの変更分が広く反映されています。前週に変更のなかったXMの変化が目立っています。来週は、主要国で政策金利の発表があります。日本を除く各国で金融引き締めが継続しているため、スワップポイントの変化が強まると思われます。日本では、日本銀行がレートチェックを始めるなど、金融緩和からの脱却を示唆するような動きがみられます。
こうした動きが、恣意的なスワップ政策方針をとるBigBossのスワップポイントに現れています。USDJPYのスワップポイントの推移をグラフにしてみました。マーク付きの折れ線がロングポジションです。BigBoss以外にも、Titanのロングポジションでスワップポイントが低下しています。来週の日本銀行の金融緩和からの脱却を前提としたかのような動きです。こうした動きがあると、USDJPYの上値は重たくなることが予想されます。

今日の環境分析 2022年9月16日

昨日は、米国の8月の小売売上高が発表され、前月比で予想を上回る+0.3%となり、市場への影響は大きくはみられませんでした。全般に、小動きに推移しており、1%を超える変動となる通貨ペアはありませんでした。足元、JPYとUSDの強さが目立っていることから、XAUUSD(ゴールド)や日経平均などが大きく動きました。
政府は水際対策の緩和強化の方針を固め、インバウンドの回復が期待されています。外国人旅行客の拡大は円需要の拡大につながるため、金融政策を変更せずとも急激な円安の抑止効果と期待されています。前日のレートチェックとともに、円安対策の動きが顕著になってきました。

通貨相関からは、4時間足でJPYがUSDに次ぐ強さとなっています。このため、ともに強いUSDJPYは大きな動きはありませんが、USDJPY以外のクロス円通貨の弱さ(JPYの強さ)が目立っています。EURが再び強さを見せてきており、GBPの弱さも顕著であるため、EURGBPの上昇が目立ちます。マイナー通貨の弱さが目立ってきており、USD・EURとの組み合わせ通貨に注目です。

来週は、21日に米国、22日に日本・スイス・英国で、金融政策の発表が予定されています。米国と英国では大幅な利上げが見込まれており、スイスはマイナス金利を脱却する見込みです。こうした中で日本が金融緩和を継続すると、円安の動きが加速する可能性が高いと思われます。逆に、日本銀行の金融政策に少しでもニュアンスの変更があれば、一気に円高に反転することも想定されるので警戒が必要です。来週のこうした動きを前に、週末である今日は値動きに注意したいと思います。週明け月曜日は、日本が敬老の日の祝日、英国・オーストラリアがエリザベス女王の葬儀に伴う休日となります。このため、FX市場は日本時間・欧州時間は閑散な動きが想定されます。実質、米国時間からの週明けスタートなるので、本日中にポジションを決済する動きが強まると思います。動きが出ても大きくは狙いづらく、デイトレの際は早めの決済が望ましいと思われます。

2022年8月の運用成績

8月は、細かい波が多く、トレンドを掴むの難しい局面が続きました。慎重なエントリーを心がけたので、通常月よりも長く保有することが多くなりました。結果的には、今年2番目の収益を上げることができました。

21勝1敗、勝率95.5%、平均収益169.0pips、保有日数6.3日、ペイオフレシオ26.477、プロフィットファクター556.01となりました。負けトレードが1回だけとなりました。保有した後の決済ルールにデイトレで利用しているルールを追加し、利益を伸ばすことができました。月末付近でエントリーしたポジションが9月中旬まで保有したことで、9月の新規ポジションは少ない状況にあります。

今日の環境分析 2022年9月15日

昨日は、米国の生産者物価指数が発表され、2か月連続で低下し、前日の消費者物価指数の発表時のような反応はありませんでした。英国の消費者物価指数は11か月ぶりに鈍化しました。
日本銀行は、為替介入のための準備作業となる金融機関に相場水準を尋ねる「レートチェック」を実施しました。今までの口先介入から一歩進んだ形になります。米国のインフレ鈍化がみられない状況にあり、米国との協調介入の可能性はないと思われるため、為替介入があっても限定的と考えます。USDJPYは145円が上値の壁となりました。来週のFOMCの政策金利の発表までは、大きな動きは想定しづらくなってきました。

通貨相関からは、USDが再び上位足から下位足まで方向感が揃いました。JPYは日銀のレートチェックの報道から円高方向に反転し、4時間足ではUSDに次ぐ強さまで変化しました。JPYは月足・週足・日足と最弱通貨になっていますが、反転の動きが明確になった可能性もあるため警戒したいと思います。USDJPYに対して安易な押し目買いは注意が必要です。USDの強さ以外は明確な方向感をつかみにくい状況にあるため、ドルストレート通貨に注目したい所ですが、通貨ペアの動きをみるとトレンドの発生には到っていません。収束の動きも進んでおらず、目先は見送り姿勢を強めていると判断しています。

本日は、米国の小売売上高に注目です。消費者物価指数ほどではないですが、物価の動向を探るうえで非常に重要な指標です。発表内容に注意したいと思います。Mark’sTradeでは、ついに保有ポジションがなくなりました。当面は様子見していきたいと思います。

今日の環境分析 2022年9月14日

昨日は、米国の消費者物価指数が発表され、市場は大きく動きました。半分近くの通貨ペアが1%以上の変動となり、AUDUSD・NZDUSDは2%を超える下落となりました。8月の米国の消費者物価指数は前年同月比8.3%の上昇となり、2か月連続で伸び率は鈍化したものの市場予想の8.0%を上回り、サプライズとして市場は反応しました。今月のFOMCでは0.75%の利上げが市場のコンセンサスでしたが、1.0%利上げの見解も高まってきており、USDが大きく買われる結果となり、USDJPYは再び145円をうかがう動きとなりました。しかし、現在、Mark’sTradeのスイングトレードでは、ほとんどサインを確認することができません。

通貨相関からは、再び、上位足から下位足まで方向感の揃う展開となりました。しかし、GDP・CADの4時間足が逆方向になっている点には注意が必要と思われます。4時間足では多くの通貨ペアでトレンドを確認できずにいます。消費者物価指数発表の前と後では方向感が変わってしまったためです。このため、方向感を確定できるまで様子見が賢明かもしれません。

本日は、英国の消費者物価指数に注目です。足元、GBPの強さがみられることから、内容次第でトレンドの確認につながる可能性も高いと思います。また、米国の生産者物価指数にも注目です。昨日の消費者物価指数ほどのインパクトはないと思いますが、警戒しておきたいと思います。本日は、特に欧州時間に昨日の大きな流れが継続するのか、注視していきたいと思います。

今日の環境分析 2022年9月13日

週明け月曜日は、久しぶりにいくつかの通貨が週明けの窓開けとなりました。これもあり、日本時間のボラティリティが、欧州・米国時間を上回る珍しい日となりました。
昨日は、英国のGDPが発表されましたが、堅調な数字となったものの市場予想を下回る状況となりました。
EURが堅調です。先週、ECBが利上げ継続指針を示したことや、ウクライナ情勢の変化が影響したものと思われます。なかでも、ウクライナ東部におけるウクライナの攻勢・ロシアの撤退の動きが、欧州のエネルギー問題にポジティブになるとの見方が出てきました。

通貨相関からは、USDに続きCADも4時間足で弱い動きになりました。AUD・NZDが強さを見せており、継続して弱いJPY以外は上位足と下位足と連携が出来ていない状況にあります。個々の通貨ペアでは4時間足で収束する動きを強めているため、方向感のない展開にあります。USDJPYを除くクロス円ではトレンドの継続が確認できていることから、JPYを軸に通貨選択することが望ましいと思われます。USDの調整の動きが収まるまでは、ドルストレート通貨に取り組むのは難しい状況にあります。

本日は、米国の消費者物価指数が最大の注目です。エネルギー価格の下落に伴い、全体としては落ち着いた数字になると思われます。一方で、金利上昇に伴う住宅関連のデータに注目されています。現在、今月のFOMCにおいて0.75%の利上げ予想が定着していますが、内容次第によっては見解の変化が出る可能性もあります。先月までの過剰な反応は少ないと思われますが、発表時点でのUSDの動きには警戒しておきたいと思います。