今日の環境分析 2022年9月2日

9月に入った昨日は、東京時間からUSDJPYは上昇し、米国時間には24年ぶりとなる140円台に乗せてきました。ISM製造業景況指数が米国経済の堅調さを確認したことで、金融引き締め継続を見込んだUSDJPYの上昇を加速しました。EURUSDも1%を超える下落となり、20年ぶりの水準にまで下落しました。USDの強さが目立つ状況であり、USDJPYが上昇していてもその他のクロス円は上値が重い展開となっています。

通貨相関からは、USDの一強の動きになっています。このため、EURは4時間足ではUSDに次ぐ強さを示しているものの、EURUSDが大きく下落するなど、EURの堅調さが目立たない展開になっています。ドルを軸としたドルストレート通貨に注目したいと思います。マイナー通貨の中では、USDの強さに連れてCADの動きに注目です。GBP・NZDの弱さに加え、AUDの弱さも目立ってきました。

本日は、米国の雇用統計に注目です。先週のジャクソンホール会議におけるFRB議長の超タカ派発言を受けて、強気の動きをみせるUSDの行方に注目です。足元の経済指標では米国経済の堅調さを裏付ける内容が多く、雇用統計でも好調な数字が発表されれば、USDJPYはさらなる上昇が予想されるため警戒が必要です。週明け月曜日には、米国はレイバーデイの祝日で金融市場は休場となります。このため、連休前に発表される雇用統計を受けて、ポジション調整の動きが通常の週末よりも高まり、ボラティリティの高い展開が想定されます。スイングトレード以外では、週またぎのポジションは極力回避しておきたいと思います。

今日の環境分析 2022年9月1日

9月に入りました。8月は方向感のつかみにくい展開の中、月末にかけて徐々に動きを見せるようになってきました。投資対象としている21通貨ペアのなかでは、USDJPY+3.5%・EURJPY+2.0%・EURGBP+3.3%・USDCAD+2.4%の上昇に対し、GBPUSD-4.5%・AUDUSD-2.0%・GBPAUD-2.5%・GBPCAD-2.1%・NZDUSD-2.7%の下落となりました。USDの強さ・GBPの弱さが特徴的な月となりました。

昨日発表されたユーロ圏の8月の消費者物価指数は、前年同月比で+9.1%の上昇と4か月連続の過去最高となりました。なかでも、エネルギー部門では+38.3%と、インフレが一段と加速しています。これを受けて、9月8日のECB理事会では0.75%の利上げの可能性が高まってきており、EURの堅調さにつながっています。昨日は、月末固有のポジション調整の動きは少なく、前日を下回るボラティリティになるなど小動きに推移しました。

通貨相関からは、USD・EURの強さとJPY・GBPの弱さの動きが強まっています。これらメジャー通貨の2強・2弱の組み合わせに絞って通貨選択をすることが有効だと考えます。マイナー通貨は全般に中立的な動きとなっており、方向感を判断するのが難しい状況にあります。メジャー通貨との組み合わせでの通貨選択なら投資妙味があると考えています。

本日は、米国のISM製造業景況指数に注目です。米国雇用統計を前に、USDJPYは堅調な展開が続いています。USDJPYは、139円台に乗り140円が視野に入ってきました。本日のISMや明日の雇用統計の内容次第では、一気に140円を大きく抜けていく可能性もあるので警戒しておきたいと思います。
9月は、夏休み明けの動きからトレンドの発生が期待されます。普段確認しない人でも、月足の確認をすることをお勧めします。長期的な方向感を再確認して頂きたいと思います。