今日の環境分析 2022年9月1日

9月に入りました。8月は方向感のつかみにくい展開の中、月末にかけて徐々に動きを見せるようになってきました。投資対象としている21通貨ペアのなかでは、USDJPY+3.5%・EURJPY+2.0%・EURGBP+3.3%・USDCAD+2.4%の上昇に対し、GBPUSD-4.5%・AUDUSD-2.0%・GBPAUD-2.5%・GBPCAD-2.1%・NZDUSD-2.7%の下落となりました。USDの強さ・GBPの弱さが特徴的な月となりました。

昨日発表されたユーロ圏の8月の消費者物価指数は、前年同月比で+9.1%の上昇と4か月連続の過去最高となりました。なかでも、エネルギー部門では+38.3%と、インフレが一段と加速しています。これを受けて、9月8日のECB理事会では0.75%の利上げの可能性が高まってきており、EURの堅調さにつながっています。昨日は、月末固有のポジション調整の動きは少なく、前日を下回るボラティリティになるなど小動きに推移しました。

通貨相関からは、USD・EURの強さとJPY・GBPの弱さの動きが強まっています。これらメジャー通貨の2強・2弱の組み合わせに絞って通貨選択をすることが有効だと考えます。マイナー通貨は全般に中立的な動きとなっており、方向感を判断するのが難しい状況にあります。メジャー通貨との組み合わせでの通貨選択なら投資妙味があると考えています。

本日は、米国のISM製造業景況指数に注目です。米国雇用統計を前に、USDJPYは堅調な展開が続いています。USDJPYは、139円台に乗り140円が視野に入ってきました。本日のISMや明日の雇用統計の内容次第では、一気に140円を大きく抜けていく可能性もあるので警戒しておきたいと思います。
9月は、夏休み明けの動きからトレンドの発生が期待されます。普段確認しない人でも、月足の確認をすることをお勧めします。長期的な方向感を再確認して頂きたいと思います。