今日の環境分析 2022年9月13日

週明け月曜日は、久しぶりにいくつかの通貨が週明けの窓開けとなりました。これもあり、日本時間のボラティリティが、欧州・米国時間を上回る珍しい日となりました。
昨日は、英国のGDPが発表されましたが、堅調な数字となったものの市場予想を下回る状況となりました。
EURが堅調です。先週、ECBが利上げ継続指針を示したことや、ウクライナ情勢の変化が影響したものと思われます。なかでも、ウクライナ東部におけるウクライナの攻勢・ロシアの撤退の動きが、欧州のエネルギー問題にポジティブになるとの見方が出てきました。

通貨相関からは、USDに続きCADも4時間足で弱い動きになりました。AUD・NZDが強さを見せており、継続して弱いJPY以外は上位足と下位足と連携が出来ていない状況にあります。個々の通貨ペアでは4時間足で収束する動きを強めているため、方向感のない展開にあります。USDJPYを除くクロス円ではトレンドの継続が確認できていることから、JPYを軸に通貨選択することが望ましいと思われます。USDの調整の動きが収まるまでは、ドルストレート通貨に取り組むのは難しい状況にあります。

本日は、米国の消費者物価指数が最大の注目です。エネルギー価格の下落に伴い、全体としては落ち着いた数字になると思われます。一方で、金利上昇に伴う住宅関連のデータに注目されています。現在、今月のFOMCにおいて0.75%の利上げ予想が定着していますが、内容次第によっては見解の変化が出る可能性もあります。先月までの過剰な反応は少ないと思われますが、発表時点でのUSDの動きには警戒しておきたいと思います。