日本CPI・英小売売上高に注意!_1/19(金)

今日の環境分析 2024年1月19日

 昨日発表された米国の新規失業保険申請件数は、前週比+18.7万人と市場予想の+20.7万人を下回り、1年4か月ぶりに低水準となりました。足元の労働市場の堅調さを確認する結果となり、昨日発表の地区連銀経済報告の雇用市場の冷え込みの兆候を確認しているとの内容に反するものでした。堅調な雇用関係を受けて米国金利は上昇しUSDJPYは上昇したものの、USD全般に上値の重たい展開になっています。USD関連通貨の動きをみるとUSDの強さに限界が来ているようにも見えます。ECB総裁は、昨日に続き早期利下げ判断を牽制したものの、データ次第との条件付きで夏ごろに利下げとの判断を示しました。昨日は、ボラティリティが低下し、年初からの動きへの調整の動きも一部に見られ、方向感のつかみにくい展開となりました。そうしたなか、JPYの弱さを背景にGBPJPYの上昇が目立ちます。昨年11月の高値水準まで戻してきており、この高値を抜ければ2015年高値となる195円台を目指す展開も想定されます。GBPの動きに注意しておきたいと思います。

 通貨相関からも、GBPの強さを確認することができます。JPYを除くメジャー通貨の強さ、マイナー通貨の弱さが継続しているものの、EURGBPの関係でEURが相対的にメジャー通貨内での弱さの兆候が見られます。USDは強さを持続しているものの上値の重たさを考えると、堅調な動きを見せているGBPを軸に通貨選択をしていきたいと思います。

 強い通貨:USD・GBP・EUR
 弱い通貨:NZD・AUD・JPY

 日足   : GBP>USD>EUR>CAD>NZD>AUD>JPY
 4時間足 : USD>GBP>CAD>EUR>AUD>NZD>JPY

 本日は、日本の全国消費者物価指数や英国とカナダの小売売上高、米国ミシガン大学消費者信頼感指数に注目です。なかでも英国の小売売上高に注目しています。英国の金融政策の方向感に大きな変化を生じさせないかに注意したいと思います。大きな変化を確認できない場合には、GBPの上値追いの勢いが強まるのではないかと注視しています。本日もECB総裁やFRB高官の発言に警戒したいと思います。

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