昨日は、反転の動きが強まりました。前日比をみると21通貨ペア中、20通貨ペアが前月比と反対の動きになっています。先週の日米欧の金融政策の発表を受けて、材料出尽くし感が高まった様相です。Mark’sTradeのスイングポジションは、前日に続き決済サインが多く発生し、すべての保有ポジションは決済となりました。4時間足でもトレンドを確認できる通貨ペアは非常に少なくなっており、方向感をつかむのが難しい展開になってきました。
通貨相関からは、USD・JPYともに反転の動きが強まりました。USDの動きにつれてCADの強さも確認できます。AUDは、昨日懸念していた強さの一服から弱さへと転換しました。NZDとともに弱さをみせていることから、しばらくこの動きが続くものと思われます。全般に収束の動きを強めているため、通貨選択が難しい状況にあります。GBPは、堅調さが続いているものの大きなイベントを控えているため、短期でのトレードに徹したいと考えています。前日までとは逆に、反転の動きが強まりつつあるUSD・JPYの買い方向で通貨選択を検討したいと思います。
本日は、英国の消費者物価指数に注目です。総合指数は伸び率の鈍化、コア指数は横ばいと予想されています。上振れとなれば明日のBOEの利上げは市場予想の+0.25%が+0.5%になる可能性もあり、GBPはボラティリティの高い展開が想定されます。本日の消費者物価指数や明日の政策金利の発表など、重要なイベントをどのように消化していくのか注目しています。また、今日・明日と米国議会においてFRB議長の議会証言が予定されています。本日の下院での発言では今後の金融政策の方向性がより明確になると思われるため、発言内容とその反応を警戒したいと思います。