今日の環境分析 2024年2月26日
先週末金曜日は、日本が祝日だったことや市場インパクトのあるイベントがなかったことにもあり、ボラティリティが低下しました。市場全般には小動きに推移しました。主要先進諸国の株価が最高値を更新しており、マネーの流れが株式市場に大きく傾いているため、FX市場に勢いが見られません。方向感のつかみにくい局面が続いています。
通貨相関からは、NZDの強さ、JPYの弱さが継続しています。21通貨でみても、NZDJPYが最も強い通貨になっています。今週、ニュージーランドでは政策金利の発表が予定されており、据え置き見通しとなっていますが、一部には利上げを予想する向きもあります。この2通貨を除いた通貨は方向感がつかみにくい状況にあるなかで、GBPは堅調な動きを確認することができます。USDは下位足の弱さと上位足の強さと強弱マチマチですが、EUR・GBP対比で相対的な弱さを確認することができます。このため、JPY・USDの売りを軸に通貨選択をしたいと思います。
強い通貨: NZD・GBP
弱い通貨: JPY・USD
日足 : NZD>USD>EUR>GBP>CAD>AUD>JPY
4時間足 : NZD>GBP>CAD>AUD>EUR>USD>JPY
今週は、火曜日に日本の全国消費者物価指数、水曜日にオーストラリアの消費者物価指数とニュージーランドの政策金利の発表、木曜日にカナダのGDPと米国のPCEデフレーター、金曜日にユーロ圏の消費者物価指数と米国のISM製造業景況指数に注目です。なかでも米国の2つの指標は、FRBの金融政策に大きな影響を及ぼすため、警戒したいと思います。本日は、重要な経済指標の発表はありません。日本では3連休明けとなるため、株式市場の動向を含め日本時間の動きに注意しておきたいと思いますが、大きな動きは期待しづらい状況にあります。全般に収束の度合いを強めており、方向感を探るのが難しい展開にあるため、動き出しを待ちたいと思います。