今日の環境分析 2024年2月23日
昨日は、朝方発表された米国半導体大手エヌビディアの好決算を受けて、国内株式市場は上昇し日経平均株価は史上最高値を更新しました。前回の高値が1989年末なので実に24年ぶりの高値となりました。前回の高値はバブル経済の最中にあり、高揚した国民のマインドと過剰評価された資産価値の結果でした。今回の高値更新は、物価上昇に伴うインフレ懸念のなかの資産インフレにあるため、市場で騒ぐほどの価値あるものに思われません。現在の株価は堅調な企業業績の裏付けがあるため、目先の高値警戒感があるものの。通過点に過ぎないと思われます。こうした国内株式の最高値更新の動きは日本経済の強さと直結しておらず、円買いにつながらないのが残念です。USDJPYは150円台半ばでのもみ合いが続いています。昨日の欧米各国地域のPMIはフランスのPMIが大きなサプライズとなり、個々のPMIの発表毎にEUR・GBP・USDは反応したものの、大きな動きにはつながりませんでした。依然として方向感のつかみにくい展開が続いています。
通貨相関からは、NZDの強さが継続し、EUR・GBPが堅調となるなど、前日の動きを踏襲しています。弱さの継続を背景にUSD・CAD・JPYの売りや、EUR・GBPの買いを軸に通貨選択をしたいと思います。
強い通貨: NZD・EUR・GBP
弱い通貨: CAD・USD・JPY
日足 : NZD>USD>CAD>EUR>AUD>GBP>JPY
4時間足 : NZD>GBP>EUR>AUD>CAD>USD>JPY
本日は、日本が祝日となるため、欧州時間からの動き出しに注意したいと思います。市場インパクトを与えるような重要な経済指標の発表はないため、突発的な変化は想定できません。方向感に沿った動き出しを待ちたいと思います。