FOMC議事録公表控え様子見?_2/21(水)

今日の環境分析 2024年2月21日

 昨日は、久しぶりに動きを確認できる展開となりました。ボラティリティが高まり、ほとんどの通貨ペアが月初からの方向性に沿った動きとなりました。昨日発表されたオーストラリア中央銀行の議事録では、「利上げか据え置きかを検討」や「利上げ可能性を排除しないと明確にすることが重要」と示され、AUDの強さにつながりました。一方、カナダの消費者物価指数は、前年同月比+2.9%と市場予想の+3.3%を下回りました。3%を割り込んできたことで、インフレ終息との見方から利下げが近づいているように思われ、CADの弱さにつながりました。

 通貨相関からもCADの弱さを確認することができます。これまでUSDにつれて堅調な展開になることが多かったですが、USDがこのところ弱くなってきたことに加え、昨日のカナダの消費者物価指数の発表を受けて下位足で最弱通貨になりました。NZD・AUDは逆に利上げの可能性を払しょくできていないことから堅調な展開が続いています。EUR・GBPは相対的な強さが示されるようになりました。オセアニア通貨の買い、メジャー通貨の売りを軸とした通貨選択をしたいと思います。

 強い通貨: NZD・AUD
 弱い通貨: CAD・USD・JPY

 日足   : NZD>CAD>USD>AUD>EUR>GBP>JPY
 4時間足 : NZD>AUD>EUR>GBP>JPY>USD>CAD

 本日は、日本時間明日未明に発表される1月末に開催されたFOMCの議事録公表が注目です。発表を前に通常であれば様子見になるところですが、サプライズの内容はないと思われることから想定外に動く可能性を否定できません。昨日から市場のボラティリティが高まってきていることから、収束から発散に向けての動きが強まることを期待しています。大きな動きにつながる可能性を否定できないため、ちょっとした動きにも警戒したいと思います。

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