日英GDP・米小売売上高に注目!_2/15(木)

今日の環境分析 2024年2月15日

 昨日は、英国で発表された消費者物価指数(CPI)が+4.0%と横ばいとなり、前日の失業率で大きく上昇したGBPはCPIを受けて下落しました。USDJPYは150円台に乗せたことで、政府当局の口先介入となる発言が続きました。USDJPYの動きは頭打ちになっているものの、効果的な介入を狙い、151~152円台の円安になるタイミングまで実質的な対応を当局はしなさそうです。市場全般では、前日の大きな動きの反動から小動きに推移しました。

 通貨相関からは、USDの強さが続き、USDにつれてCADの強さが目立つ展開になっています。強さを維持していたNZDは反落し、対するAUDが反発しました。JPY・EURの弱さが継続しており、GBPの強さはなくなりました。再び、方向感のない展開になり、通貨選択の難しい局面にあります。堅調なUSDを軸に通貨選択をしたいと思います。JPYは弱さを継続しているものの介入警戒があるため、安易に売りポジションを持ちにくい状況にあります。

 強い通貨: USD・CAD
 弱い通貨: JPY・EUR

 日足   : USD>CAD>NZD>GBP>AUD>EUR>JPY
 4時間足 : USD>AUD>CAD>GBP>EUR>JPY>NZD

 本日は、米国の小売売上高に注目です。前月まで2か月連続してプラスだったので、3か月連続でプラスとなるとインフレ再燃懸念が出てくる可能性があるので警戒が必要です。また、日本や英国のGDPにも注意したいと思います。さらに、オーストラリアの失業率にも注目です。各通貨が方向感をつかみにくい状況にあるため、上記の経済指標の内容次第で方向感を持った展開につながる可能性があります。これら経済指標の内容を注視したいと思います。