今日の環境分析 2024年2月7日
昨日、オーストラリア中央銀行(BOA)は政策金利を発表し、事前予想通りの据え置きとなりました。BOA総裁はインフレが高すぎると発言し、当面は現状の高い金利を維持する方針の模様です。金融政策が転換する可能性が低いと判断されるのであれば、停滞する中国経済の影響が高いとはいえ、現状のAUDの弱さを肯定するのが困難であると思われます。市場全般では、ボラティリティが低下し、様子見の動きが強まっています。方向感のつかみにくい市場であることから、ちょっとした材料でも過剰反応する危険性に警戒したいと思います。
通貨相関からは、USDの強さが継続しています。CADもUSDにつれた動きが続いています。一方で、弱い動きを見せていたAUD・NZDの反発の動きが見られ、相対的にEUR・GBPの弱さが目立つ展開になりました。JPYは中間的な位置づけに戻ってきました。USDの買い、EUR・GBPの売りを軸に通貨選択をしたいと思います。
強い通貨:USD・CAD
弱い通貨:EUR・GBP
日足 : USD>CAD>GBP>JPY>EUR>NZD>AUD
4時間足 : USD>NZD>AUD>CAD>JPY>GBP>EUR
本日は、カナダの貿易収支が発表されますが、重要度は高くありません。FRB高官の発言が複数予定されていますが、米国の利下げ開始時期を示唆する内容があるのか注目しています。一昨日のFRB議長のTVインタビューや雇用統計における総裁会見から、3月の早期利下げ観測は遠のいています。各理事がどこまで踏み込んだ発言をするのか注意したいと考えています。ほかには市場インパクトを与えるようなイベントがないため、個々の通貨の値動きを注視していきたいと思います。方向感のない動きが続いています。大きな嵐の前の静けさであることを期待しています。