今日の環境分析 2024年1月22日
先週金曜日は、日本の全国消費者物価指数が前年同月比で総合で+2.6%、生鮮食品を除くコア指数では+2.3%となりました。英国の12月の小売売上高は、前月比で-3.2%と予想の-0.5%を下回り、英国経済の悪化が懸念されました。これを受けてGBPが急落する場面がありました。市場全般では、小動きに推移しており、トレンドの中の一時的な調整のように思われます。複数の通貨でトレンドを確認できる現状にあり、この先の大きな動きにつながる兆候があると考えています。
通貨相関からは、GBP・EURの強さ、JPY・NZDの弱さが継続しています。USDは足元の弱い動きがみられます。対してCADが堅調な展開になってきています。また、AUDは下位足で堅調な動きを見せており、NZD対比での強さが目立ちます。GBPは、週末の小売売上高発表による調整も一時的な動きになっているため、本日もGBPを軸に通貨選択をしたいと思います。また、AUDの値動きにも注目したいと思います。
強い通貨:GBP・EUR
弱い通貨:NZD・JPY
日足 : USD>GBP>EUR>CAD>NZD>AUD>JPY
4時間足 : GBP>CAD>EUR>AUD>USD>NZD>JPY
今週は、火曜日の日銀の金融政策金利、水曜日の欧米各国地域のPMIとカナダの政策金利、木曜日のECB政策金利と米国の第4四半期GDP、金曜日の東京都の消費者物価指数と12月開催分の日銀議事要旨の公表と米国PCEデフレーターに注目です。なかでも、日本・カナダ・EUの政策金利は現状維持と見込まれますが、サプライズに警戒したいと思います。こうした政策金利の発表前は、発表へ向けて思惑のある動きが強まる可能性が高いので注意が必要です。
本日は、重要な経済指標の発表はありません。本日から明日まで、日本銀行の金融政策決定会合が開催されます。明日の昼頃には金融政策が発表され、その後、日銀総裁の記者会見が予定されています。能登半島地震の影響から今回の金融政策の変更はないと市場は見ていますが、明日の発表までJPYは神経質な展開が想定されます。