今日の環境分析 2024年1月18日
昨日注目されていた米国の12月の小売売上高は前年比+0.6%と市場予想の+0.3%を上回り、11月の+0.4%をも上回りました。個人消費の堅調を確認する結果となり金利が上昇し、 USDJPYは一時148円台半ばまで上昇しました。英国の12月の消費者物価指数は、前年同月比+4.0%と市場予想の+3.8%を上回り、11月の+3.9%から10か月ぶりに伸びが加速しました。これをうけて金利は上昇し、市場では春にも利下げと見込んでいたものが6月以降に後倒しになりました。欧州金利も同様の動きになっています。ECB総裁は会見で早期利下げを否定し、夏に利下げ開始の可能性が高いと発言しました。こうしたことから、米国・欧州・英国の金利は高止まりが当面続くとの判断が強まりました。来週23日に発表予定の日本銀行の金融政策で現状維持を確認することになると、金利差を背景とした動きが一段と強まる可能性が高いと思われます。こうした動きを前倒しする展開につながっているものと思われます。
通貨相関からも、こうした動きを確認することができます。JPYを除くメジャー通貨の強さが継続し、CADを除くマイナー通貨とJPYの弱さが継続しています。昨日と同様に、JPY とCADを除くマイナー通貨の売りを軸に、強いメジャー通貨の組み合わせから通貨選択を行いたいと思います。実際、昨日のMark’s Tradeのデイトレードにおいては、EURAUD・GBPAUDで大きく利益を確保することができました。
強い通貨:USD・GBP・EUR
弱い通貨:NZD・AUD・JPY
日足 : USD>GBP>EUR>CAD>NZD>JPY>AUD
4時間足 : USD>GBP>EUR>CAD>AUD>NZD>JPY
本日は、オーストラリアの失業率、米国の新規失業保険申請件数に注目です。昨日発表された米国の地区連銀経済報告では、個人消費が堅調な一方で雇用市場は冷え込みの兆候を確認しています。このため、速報性の高い新規失業保険申請件数の内容次第では、強調な展開を続けるUSDの勢いが一気に弱まる可能性を否定できないので警戒しておきたいと思います。また、12月開催分のECB会議事要旨公表の過去の内容よりも、足元の経済情勢を反映したECB総裁の発言に注目しています。昨日の発言内容よりさらに踏み込んだ内容になるのか注意したいと思います。本日も米国FRB高官の発言が複数予定されている点にも注意したいと思います。