昨日、東京都区部の消費者物価指数が発表され、2023年平均は前年比+3.0%と41年ぶりの伸び率を記録しました。市場への影響はほとんどなく、全般に小動きに推移しました。ボラティリティも低水準になっており、方向感のない展開が続いています。明日の米国の消費者物価指数の発表待ちと思われるため、レンジ内の動きが継続しています。しかし、全般に収束の動きを強めていることから、明日の消費者物価指数の発表を契機に大きく動き始めることが想定されます。
通貨相関からは、再びNZDの強さが戻ってきました。対するAUDはNZDの戻りの反動から目先的には軟調な展開になっています。JPYの強さが再び戻り傾向がみられる一方で、EURの弱さがみられます。NZDを除き下位足と上位足の方向性が揃っていないことから、下位足の動きは調整と判断して短期的な値動きと限定していると考えています。様子見で臨みたい局面ですが、GBP・JPY・USDの動きに注目しています。
強い通貨:NZD・GBP
弱い通貨:USD・CAD
日足 : NZD>AUD>EUR>CAD>GBP>JPY>USD
4時間足 : NZD>GBP>JPY>USD>EUR>CAD>AUD
本日は、オーストラリアの消費者物価指数と英国BOE総裁の発言に注目です。ともにサプライズは想定しづらい状況ですが、収束を強めている局面ではちょっとした材料でも過剰反応することがあるので警戒しておきたいと思います。しかし、明日に米国の消費者物価指数の発表を控えていることから、大きな動きにはつながらないと想定しています。明日の消費者物価指数の発表を前に、方向感の模索が続くものと思われます。