今日の環境分析 2023年9月26日

 昨日発表されたドイツのIFO景況指数は5か月連続で下落し、景気後退懸念の高まりからEURが売られる展開となりました。市場全般では、ボラティリティが低下し、月内の方向性に沿った動きになりました。USDJPYは、介入への警戒感はあるものの,149円直前にまで上昇しました。USDJPY同様にNZDJPYやCADJPYは上昇しましたが、EURJPY・GBPJPY・AUDJPYは軟調な展開になっていいます。全面的な円安局面ではないことで、円安介入には踏み込みにくい状況にあると思います。

 通貨相関からは、USDの強さが継続し、CAD・NZDの強さも目立ちます。AUDはNZD対比での弱さが際立ち、EUR・GBPとともに軟調な展開になっています。JPYは中立的な位置づけですが、金融引き締めの可能性を残している唯一の先進国通貨の立場から、堅調な展開になっています。USDの堅調さを受けてドルストレート通貨やEUR・GBPに注目した通貨選択をしたいと思います。

 本日は、重要な経済指標はありません。今週末の四半期末を控え、徐々にポジション調整の動きが強まると思われるため、慎重な姿勢で臨みたいと思います。日本の企業にとっても9月末は半期末の重要な時期になります。USDJPYの149円台を見に行くのか、その時の金融当局の対応はどうなるのか警戒したいと思います。