本日未明、米国FOMCにおいて政策金利を据え置きと発表しました。事前予想通りでサプライズはなく、年内の追加利上げを示唆しました。来年以降の金利見通しを従来よりも引き上げたことで、高金利を長い時間維持することとなりました。FRB議長は、経済の不確実性を指摘していることから、今後の対応は柔軟なものになると予想されます。米国経済が好調のため高金利を維持するのに支障がないと判断しているようですが、景気の腰折れを確認できるような経済指標の発表があれば金融政策の方向性が変わってくるものと思われます。個人的には、米国自動車業界のストが波及しないか懸念しています。USDJPYは148円台に入ってきましたが、CADJPYを除き他のクロス円は上昇していません。かたやドルストレート通貨は下落していることから、USDの強さが大きく影響していると思います。また、英国の消費者物価指数が発表され、市場予想を下回りました。高水準のインフレ鈍化の動きを確認することになりました。徐々に先進国の金融引き締めのゴールへの意識が高まっているように思われます。
通貨相関からは、マイナー通貨の強さが継続しています。メジャー4通貨はともに弱い状況にあり、その中でUSDが最も強いためドル高の動きにつながっています。本日の英国、明日の日本と政策金利の発表を控えているため、GBPとJPYは手掛けにくい状況にあります。マイナー通貨の買いを軸とした通貨選択を継続したいと思います。
本日は、英国の政策金利の発表に注目です。0.25%の利上げが見込まれておりサプライズはないと思いますが、景気悪化懸念に対するコメントに注目しています。昨日の消費者物価指数の内容が、今後の追加利上げの可能性にどう影響してくるのかを注意したいと思います。その他、本日はスイスを始めスウェーデン・ノルウェー・トルコでも政策金利の発表があります。欧州経済の状況を確認するうえで無視できないと思われます。また、明日は日銀の政策金利の発表があります。追加の金融緩和策がない場合は円安が進み、USDJPYの150円を視野に入れることになります。明日の発表までJPYの方向感は難しい局面にあるので、様子見したいと思います。