週末金曜日に発表された米国の雇用統計は、労働需給の緩和を確認する結果となりました。これを受けて、利上げ見送り観測からUSDJPYは145円割れまでドル安が進みました。その後に発表されたISM製造業景況指数では47.6と市場予想の47.0を上回ったことで、米国金利が上昇し一転ドル高になり、USDJPYは146円台にまで上昇しました。上下に大きく動きましたが、レンジ内を脱することのない気迷いな展開となりました。全般でもレンジ内の動きになっているため、方向感のつかみにくい状況にあります。
通貨相関からは、USDの強さが継続しています。USDにつれてCADも堅調です。JPYも堅調なため、USDJPY以外のクロス円通貨は軟調な展開になっています。対して、EUR・GBPの弱さが目立つ動きになっています。AUD・NZDも軟調な展開になっています。USDの強さを確認したことから、USDを軸に通貨選択をしていきたいと思います。
今週は、火曜日のオーストラリアと水曜日のカナダの政策金利の発表に注目です。ともに、早めの政策変更をする傾向にあるため、金融政策の内容に注目したいと思います。その他、水曜日のISM非製造業景況指数にも注目です。先週金曜日に発表されたISM製造業景況指数では大きく反応したことで、今回の非製造業の内容にも注目度が高まります。木曜日には各国金融当局の発言が多く予定されています。今週は、夏休みが明け、主要国の重要な経済指標の発表を終えているため、レンジ内から脱却する動きが期待できます。その場合、新たなトレンドの始まりが期待されるため、値動きに注意しておきたいと思います。
本日は、ECB総裁の発言がある程度で重要な経済指標はありません。加えて、米国とカナダが祝日で金融市場は休場となるため、欧州時間までの時間限定のトレードを心がけたいと思います。