今日から9月になりました。8月は市場参加者の少ない中、方向感のつかみにくい動きになりました。月半ばまでの動きに対して月後半は反転し、月間の騰落率では前月よりも変動はあったものの全般に小動きになりました。昨日は、米国で新規失業保険申請件数が発表されました。予想に反して改善したことから、労働需給のひっ迫が継続していることを確認しました。前日までの労働統計の方向性と異なることから、本日の雇用統計の内容に一段と注目が集まります。PCEデフレーターは市場予想通りの結果となりました。また、ユーロ圏の8月の消費者物価指数は前年同月比+5.3%と市場予想を上回り、インフレ鈍化傾向が止まる結果となりました。
通貨相関からは、下位足で反転の動きとなりました。メジャー通貨が弱く、マイナー通貨の強さが目立つ展開となりました。月末でもあったことから、ポジション調整の動きとも判断できます。JPYは堅調な展開となっています。上位足と下位足の方向感の違いから、通貨選択が難しい局面にあります。本日は、週末・月初に加え、米国雇用統計の発表を控えていることから、方向感のつかみにくい展開を想定しています。個々の通貨ペアの動きで判断していきたいと思います。
本日は、米国の雇用統計が最大の注目材料です。今週発表された多くの労働統計の集大成として、この結果が年内の利上げ判断に影響を与えるものと思われます。また、雇用統計の後に発表されるISM製造業景況指数にも注目したいと思います。週明け月曜日は米国とカナダが祝日で金融市場は休場となります。関連通貨の動きには注意が必要です。