2022年7月の運用成績

7月は、月半ばに連敗となり勝率を落としました。トレンド初動と判断したポイントがレンジの上下限となり、トレンドの発生を確認することができませんでした。6月に行った見送り判断が7月は甘くなり勝率を落とす結果につながりました。エントリーポイントの厳選する必要があると判断しています。

10勝8敗、勝率55.6%、平均収益33.8pips、保有日数4.4日、ペイオフレシオ2.271、プロフィットファクター2.84となりました。総計607.5pipsは、平均以下の水準となりました。6月と違いスタートダッシュと行かなかったために、無理なエントリーが負けにつながったと判断しています。

スワップ一覧_2022/7/30(Axiory/BigBoss/XM/Titan)

今週は、米国が0.75%の利上げを発表したことを受けて、AxioryではUSDJPYのスワップポイントが大きく変動しました。ドルストレート通貨全般にスワップポイントの変化として反映しています。

特徴的なスワップポイント方針をとるBigBossですが、現状は際立った特徴を見せていません。最近のUSDJPYの大きな下落を背景に、思惑的なスワップ戦略をとるかと思いましたが、穏当な数字に位置しています。BigBossのUSDJPYのスワップポイントに注目しています。

現状、スイングトレードではトレンドを確認できないため、日をまたぐポジションを持つことはほとんどありませんが、大幅なマイナススワップポイントのポジションが増えているため、注意しておきたいと思います。

今日の環境分析 2022年7月29日

昨日は、米国のGDPが発表され、2期連続マイナス成長となりました。イエレン財務長官は、景気後退ではないと発言していますが、景気の悪化が鮮明となり減速感を強める状況になってきました。これを受けて、USDJPYは大きく下落し、週足でも調整局面入りしてきました。米国景気悪化懸念に伴う金融引き締めの弱まりを想定し、日米金利差を背景としたUSDJPY上昇の反転の動きになっていると思われます。しかし、USD安よりJPY高の展開となっています。クロス円通貨はすべて1%以上の下落となりました。夏休みを迎えポジション解消の動きも強まっていると思われます。半年以上続く円安局面の終焉を迎えた可能性もあると考えています。

通貨相関からは、EURの弱さが継続しています。また、USDも4時間足から日足に弱さが波及し、弱い通貨入りしてきました。このため、EURUSUDはレンジ内の動きを強めています。一方で、JPYの強さが目立つことから、クロス円通貨の弱さを確認することができます。月末を控え調整色の強い展開となり、一部の通貨ペアを除けば方向感の乏しい展開になっています。

本日は、各国のGDPが発表されます。また、米国のGDPデフレーターにも注目です。今後の金融政策の方向性に影響を及ぼす可能性が高いため、注意しておきたいと思います。本日は月末最終日に加えて週末であることから、ポジション整理の動きが強まると思われます。

今日の環境分析 2022年7月28日

本日未明に発表された、FOMCの政策金利は0.75%の利上げと事前予想通りとなりました。全員一致で0.75%の利上げが決定し、1.0%の利上げを主張する委員は一人もいなかったことがわかりました。その後のFRB議長の記者会見では、景気対策よりもインフレ抑制を重視すると、今後も継続的な利上げが適切と判断するとのコメントがありました。しかし、市場では利上げは年内いっぱいで、来年には景気後退をうけて金融緩和を始めるとの見方があります。長期金利にその兆候が見られる状況になってきました。記者会見を受けて、EURUSDでは上昇しドル反落の動きとなりましたが、数日前のレンジ内に戻るに過ぎませんでした。今後は、欧州経済の動向に注視したECBの金融政策に注目です。

通貨相関からは、4時間足でGBPの強さが目立ちました。EURGBPの関係で見てもGBPの優位性が顕著になってきました。同様にAUDNZDでAUDの優位性が目立っています。JPYは下位足で戻りの動きとなり、上位足に連動してきました。CADも同様の動きなっています。GBPを除けば、上位足から下位足までの方向性が揃ってきていることから、これら通貨の強弱による通貨選択をお勧めします。

本日は、米国で第2四半期のGDPが発表されます。FOMCに続いて連日の重要な経済指標の発表となります。GDPの内容次第では、金融政策に影響を与える可能性が高いため警戒しておきたいと思います。

今日の環境分析 2022年7月27日

IMF(国際通貨基金)が世界経済の成長率を下方修正しました。2022年の実質成長率を4月時点の3.6%から3.2%へと下方修正しました。ウクライナ情勢の長期化、エネルギー価格高騰によるインフレと主要国の利上げ、中国のロックダウン(都市封鎖)などから、新型コロナから回復しつつあった世界経済を減速から停滞に向かってきました。世界同時不況の淵にあるとのコメントがありました。米国や中国の下方修正が目立っています。
ロシアが欧州への天然ガスの供給量を大幅に絞り込むなか、EUがエネルギー相理事会で来年春までの天然ガス消費量を15%減らすことを合意しました。欧州経済の停滞懸念から、EURが大きく売られました。
日本時間明日未明にFOMCの政策金利の発表を控えていることから、USDは小動きに推移しています。

通貨相関からは、EURの弱さが顕著です。上位足から下位足まで方向性が揃ってきています。本日のFOMCの政策金利次第で、USDの方向性が固まると思われますが、対EURへの優位性は維持すると考えています。このため、EURUSDは再びパリティ割れになる可能性が高まってきています。JPYの反発の動き、AUDの継続した強さが目立っています。EURを除けば、上位足から下位足まで方向感が揃っていないため、分かりにくい展開が続いています。短期的な通貨の強弱をみて通貨選択をしていきたいと思います。

本日は、日本時間明日未明にFOMCの政策金利が発表され、FRB議長の記者会見が行われます。一時強まった1%の利上げの可能性は低いと思われ、0.75%の利上げではサプライズはないと思われます。FRB議長の記者会見において、コメントの中に今後の金融方針を示唆する内容があるか市場は注目しています。インフレ加速に伴う米国経済の停滞懸念などが、金融政策にどのように影響していくのか、為替相場は教えてくれることになりそうです。

今日の環境分析 2022年7月26日

昨日は、大きな動きがなく、静かな展開となりました。一部のクロス円通貨は、再び日足のミドルバンドを上まわり、トレンドの発生期待を否定しました。ボラティリティが全般に低下しており、特に米国時間での低下が目立ちました。FOMCの政策金利の発表を水曜日に控え、方向感のない展開となりました。収束の動きが続いているものの、まだ収束の最終局面までは遠いため、動きづらい状況です。FOMCを契機に動き出してくれることを期待しています。

通貨相関からは、4時間足でJPYが最も強く、USDが最も弱い状況になっています。上位足との方向感から反転する動きが強まってきています。EUR・GBPは相変わらず上位足から下位足まで弱さを継続しています。オセアニア通貨の堅調さが目立っており、なかでもAUDの強さが目立ちます。AUD関連通貨の動きに注目しています。

本日は、目立った指標の発表はありません。週半ばから後半の指標発表を前に、動き出しがあるかどうか見守っていきたいと思います。

今日の環境分析 2022年7月25日

先週末金曜日は、欧米各国でPMI(購買者担当景気指数)が発表され、米国では景気後退を示唆する50割れの水準となりました。これを受けてUSDJPYが下落し、クロス円通貨全般に売られる展開となりました。多くのクロス円通貨で日足がMBを下回り、売り領域に入ってきました。トレンドの発生にまでは至っていませんが、今後の動きに注目しています。

通貨相関からは、JPYとNZDの強さが目立ちました。クロス円通貨が日足MB割れするなどJPYの強さの継続が想定されます。また、EUR・GBPが上位足から下位足まで揃って弱い状況が続いています。EUR・GBPを除いた通貨は、上位足の方向性と反対の動きがみられます。この動きが継続していくのか、上位足の方向性に回帰するのか注目しています。EUR・GBPを軸に通貨選択をしていきたいと思います。

今週は、水曜日(日本時間木曜日未明)に米国のFOMC政策金利の発表があります。1%の利上げ予想も一時強まりましたが、0.75%の利上げで落ち着きそうです。木曜日には米国GDPが発表され、市場ではマイナス成長を予想しています。金融引き締めの強化とインフレ懸念の綱引きから、USDは方向感のない展開が続きそうです。また、新型コロナの終息をみないうちに、新たにサル痘の世界的な拡大懸念が高まってきています。グローバル経済への影響を注視していきたいと思います。

スワップ一覧_2022/7/23(Axiory/BigBoss/XM/Titan)

今週は、21日(木)に日本銀行が金融緩和の継続、欧州中央銀行が0.5%の利上げを発表しました。この動きは、スワップポイントにはすぐに反映した様子はありません。前週、カナダが1%、ニュージーランドが0.5%の利上げを発表しましたが、XMとTitanでスワップポイントに反映しました。
全般に-10を超えるマイナススワップポイントが目立ち、国別の金利差が通貨ぺアにより反映されるようになってきました。スイングトレードのように日をまたぐトレードにおいては、通貨選択の際には無視できない水準になっています。大幅なマイナススワップポイントのポジションを保有する際には、慎重に臨みたいと思います。

今日の環境分析 2022年7月22日

欧州中央銀行(ECB)は、6月に予告していた利上げ幅を0.25%から大幅に修正し、0.5%の利上げを行いました。この結果、マイナス金利政策からの脱却することになりました。ウクライナ情勢の深刻化に伴うインフレの加速を受けたものですが、経済基盤の弱い国の中には金利負担が経済圧迫につながる可能性が高まりました。このため、利上げ発表とともにユーロは上昇しましたが、長続きせずに政策金利の発表前の水準にすぐに戻りました。
一方、日本銀行は金融緩和継続を発表し、総裁の会見では緩和策の完全否定をしました。このため、円売りの安心感から円安が加速しUSDJPYは139円直前まで迫りましたが、前の高値を抜けることはありませんでした。ユーロ同様に反落し、上値の重さを感じる動きでした。

通貨相関からは、前日とほとんど変わらない状況になっています。USDは下位足で3日連続で7通貨中の最下位に位置しており、上値の重さが継続しています。JPYの弱さも継続しており、昨日の日銀の金融方針を受けて安心して売れる通貨として見られています。EUR・GBPの弱さも継続しており、メジャー通貨のすべてが弱い通貨になっています。一方、マイナー通貨の強さが継続していることから、メジャー通貨売り・マイナー通貨買いの組み合わせで通貨選択をしていきたいと思います。

本日は、日本の消費者物価指数、英国・カナダの小売売上高、欧州・英国のPMI(購買担当者景気指数)が発表されます。ともに、景況感を判断する重要な経済指標となります。インフレ状況を確認することができるため、今後の金融政策の方向性や加速度を判断することができると思います。現在は、通常よりも個々の経済指標に過剰反応すると思われるので、慎重に対応したいと思います。週末でもあることから、静観するのもありかなと思います。

今日の環境分析 2022年7月21日

英国の消費者物価指数が発表され、40年ぶりの水準となる前年比+9.4%となりました。今後、大幅利上げの可能性が高まってきました。また、カナダも消費者物価指数が発表され、1983年以来の高水準となる前年比+8.1%となりましたが、事前予想を下回ったことでカナダドルは売り込む動きが出ました。しかし、高水準の上昇であることに変わりなく、インフレ懸念から今月の1%の利上げに続く金融引き締めの強化が想定されます。
昨日は、本日のECBの金融政策発表を前に、全般に様子見の展開が続きました。方向感のない展開となり、ほとんどの通貨ペアでトレンドの確認を出来ない状況となっています。

通貨相関からは、下位足でUSDの弱さが目立ちました。2日連続で7通貨中の最下位に位置しており、USDの上値の重さを感じさせる動きになっています。また、JPYの弱さは継続していますが、EUR・GBPも相対的に弱く、メジャー通貨の弱さが目立ちます。逆に、マイナー通貨の強さが目立ちます。USDを除いてほとんどの通貨が上位足から下位足まで強弱感が揃ってきていることから、再びトレンドの発生を確認できる前兆ではないかと判断しています。

本日は、日本銀行と欧州中央銀行の政策金利の発表と総裁の会見に注目です。日銀の金融緩和継続方針に変更はないと思いますが、総裁会見において急速な円安を意識したコメントに警戒したいと思います。為替相場への直接的な言及はなくても、従来の金融緩和策からの脱却の方針が示唆される可能性はあることを期待しています。また、ECBでは+0.25%の利上げはほぼ既定路線にあり、+0.5%の利上げ観測も出てきています。エネルギー価格の高騰による影響は欧州経済に深刻な状況をもたらしていることから、インフレ対応への金利引き上げと景気悪化懸念との綱引きの状況にあると思います。本日夜のEURの動きには警戒したいと思います。