ボラティリティの高い状況のため、毎日の環境分析のコメントで4時間足のトレードをおすすめしています。日足ベースでの決済ルールのサインを待つとタイミングが遅くなってしまいます。このため、エントリーサインは従来通りとしていますが、決済にあたっては個別コンサルでお伝えしている裁量部分を重視し、重要抵抗線やフィボナッチなどを利用して決済しています。
3月第2週の決済トレード
先週(3月第2週)の決済トレードを掲載していませんでした。このため、チャートは3月第3週まで表示されています。合計では若干のプラスになっていますが、1勝5敗と勝率が低下しています。ボラティリティが急拡大している中で、トレンドの初動と判断した動きは反対方向となり、多くが損切りとなりました。
時間帯別ボラティリティ 2020年3月第3週
依然として、高いボラティリティが続いています。米国時間のボラティリティは、複数通貨(*)でグラフ上限を超えていますが、あえてこのまま表示しています。ボラティリティの高いため、各社の売りと買いのスプレッドが拡大しています。スプレッドを意識せずにエントリーすると、ボラティリティの大きな局面ではエントリーと同時に大きな評価損を抱えることもあるので注意してください。通常の2倍以上の値動きなるということは、半分の数量でも通常と同じ収益・損失となるので、数量調整による資金管理が重要です。
(*)GBPJPY(421)、AUDJPY(292)、GBPUSD(406)、EURAUD(708)、GBPAUD(430)、USDCAD(324)、EURCAD(347)、GBPCAD(408)、EURNZD(615)、GBPNZD(494)
スワップ一覧(Axiory/BigBoss/XM)_2020/3/21
今週は、週初のニュージーランドの利下げに始まり、米国の追加利下げ、英国の緊急利下げなど、多くの国で金融政策の変更が行われました。この結果を受けて、各通貨のスワップポイントは修正が行われています。中でも、AxioryのNZD系通貨の変動が目立ちます。
今週も、BigBossは変更していません。同社の運営姿勢を懸念し推奨口座としての扱いを停止しました。
2020年3月20日の環境分析データ
USDの一人勝ちの展開になっています。USDJPYの上昇とともにJPYの強さが弱まってきています。同様のことはEURUSDの動きからEURにも言えます。全般に、トレンドは継続していますが徐々に警戒感も出てきており、だんだんと伸びが鈍くなる展開が想定されます。今日は週末でもあり、極力、週またぎのポジションを持たないことをおすすめします。 また、本日は日本は休日のため、JPYに関連した動きには警戒が必要です。
2020年3月19日の環境分析データ
JPY・USD・EURの強い通貨群の中で、USDの一人勝ちの動きが顕著になってきました。昨日もコメントしましたが、ボラティリティの高い局面では、テクニカルの分かりやすいチャートを示してくれるドルストレート通貨を確認するようにしてください。例えば、GBPAUDの場合はGBPUSDとAUDUSDの組み合わせからできています。このため、GBPAUDの値動きを見る場合、GBPUSDとAUDUSDの値動きを見る方が分かりやすくなります。GBPAUDのように弱い通貨同士の組み合わせより、GBPUSD・AUDUSDのように強い通貨と弱い通貨の組み合わせの方が分かりやすい動きになります。無理に難しい通貨選択をしないようにするには、通貨相関を確認することが大事です。
落ちてくるナイフをつかむな! の解釈
相場格言に 「落ちてくるナイフをつかむな!」 というのがあります。
落ちてくるナイフをつかむと怪我をするからです。
では、いつナイフをつかめばいいのかというと、地面に刺さって動かなくなってからになります。今の相場の動きはナイフではなくボールの動きになります。落ちてくるボールをつかむのではなく、地面で反発したのを確認してからつかめば確実につかめます。
この時、最初の反発でなく、2度目の反発まで待てば、安心してつかめることができると思います。これがW底の考え方です。
今は普通のボールでなく反発力の大きなスーパーボールだと思っている人が多いと思います。しかし、先行き不透明感が強いので、バウンド後の方向性を判断できないラグビーボールと思った方が良さそうです。
時間の経過とともにボールの動きは落ち着いてくるので、しばらく静観することが重要になります。
この話、リーマンショックの頃、投資信託販売担当者向け勉強会で講義していたものです。実際にボールを 床に落として、ボールの動きを見てもらいました。よりリスクを回避した投資を行うには、自己満足の予想をすることなく、確実な動きを納得できることが大事です。これほどの大きな動きは、めったにあることではありません。方向性を確認してからでも遅くはありません。
2020年3月18日の環境分析データ
通貨の強弱がはっきりしています。このため、強い通貨同士ではレンジの動きになってきています。デイトレードができる方はレンジ内のトレンドをつかみやすいと思いますが、スイングトレードではトレードしにくいため、レンジ抜けを待つ局面にあります。もちろん、強い通貨と弱い通貨の組み合わせであれば、明確なトレンドが発生しバンドウォークの状況にあるため、下位足でエントリータイミングを図るのが得策です。ボラティリティの高い状況が続いているため、テクニカル分析が効かないチャートもあります。その点、ドルストレート通貨はテクニカルの分かりやすい動きになるので、クロス通貨を選択する場合には関連するドルストレート通貨の動きを確認することをおすすめします。
2020年3月17日の環境分析データ
昨日は、米国に続いて日本も金融政策の実施が発表されました。また、中国の1-2月期の経済指標が発表され、中国経済の悪化を確認できました。世界の金融政策は出尽くしてきており、今後は財政政策の拡大に頼らざるを得ません。大胆な財政政策が実行されても、各国経済の悪化は避けられません。株価は、株価収益率×1株当たり利益で計算されることがあります。投資家のリスク回避の動きから株価収益率が低下し、企業業績悪化懸念から1株当たり利益が低下していれば、 株価が下落するのは当然の帰結です。
通貨相関では再び強弱関係が明確になってきました。メジャー通貨とマイナー通貨の強弱は投資機会をもたらすと思います。ボラティリティの異常な高さが続いているため、ちょっとした材料で大きな変動を招くことがあります。スイングトレードといえども、資金管理の観点から短期トレードにせざるを得ない状況にあると思います。
2020年3月16日の環境分析データ
今朝、米国が緊急利下げと量的緩和の実施を発表しました。ニュージーランドも緊急利下げを発表されました。世界的に金融緩和策を実施してきており、取れる金融政策は出し尽くした感があります。週末には米国で大規模な財政出動を発表し、NYの株価は急反発しました。各国の政策対応が進むことで、パンデミック後の経済情勢を想定することになります。各国の景気悪化は避けられない中で、相対的に影響度の少ない国を探す必要があります。今現在、最も安全な投資は現金を保有することです。相対的な強さを持つ国の通貨に資金が流れていくことになると思います。
ボラティリティの高い状況が継続しています。色々なニュースなどで価格変動は一段と高まります。スイングトレードでは明確なトレンドの通貨のみトレードすることをお勧めします。資金管理の徹底を忘れないようにしましょう。