落ちてくるナイフをつかむな! の解釈

相場格言に 「落ちてくるナイフをつかむな!」 というのがあります。

落ちてくるナイフをつかむと怪我をするからです。

では、いつナイフをつかめばいいのかというと、地面に刺さって動かなくなってからになります。今の相場の動きはナイフではなくボールの動きになります。落ちてくるボールをつかむのではなく、地面で反発したのを確認してからつかめば確実につかめます。

この時、最初の反発でなく、2度目の反発まで待てば、安心してつかめることができると思います。これがW底の考え方です。

今は普通のボールでなく反発力の大きなスーパーボールだと思っている人が多いと思います。しかし、先行き不透明感が強いので、バウンド後の方向性を判断できないラグビーボールと思った方が良さそうです。

時間の経過とともにボールの動きは落ち着いてくるので、しばらく静観することが重要になります。

この話、リーマンショックの頃、投資信託販売担当者向け勉強会で講義していたものです。実際にボールを 床に落として、ボールの動きを見てもらいました。よりリスクを回避した投資を行うには、自己満足の予想をすることなく、確実な動きを納得できることが大事です。これほどの大きな動きは、めったにあることではありません。方向性を確認してからでも遅くはありません。

2020年3月18日の環境分析データ

通貨の強弱がはっきりしています。このため、強い通貨同士ではレンジの動きになってきています。デイトレードができる方はレンジ内のトレンドをつかみやすいと思いますが、スイングトレードではトレードしにくいため、レンジ抜けを待つ局面にあります。もちろん、強い通貨と弱い通貨の組み合わせであれば、明確なトレンドが発生しバンドウォークの状況にあるため、下位足でエントリータイミングを図るのが得策です。ボラティリティの高い状況が続いているため、テクニカル分析が効かないチャートもあります。その点、ドルストレート通貨はテクニカルの分かりやすい動きになるので、クロス通貨を選択する場合には関連するドルストレート通貨の動きを確認することをおすすめします。