昨日は、オーストラリアの政策金利が発表され、市場予想通り6月以来となる+0.25%の利上げとなりました。インフレ長期化リスクを懸念した模様です。しかし、市場では利上げを織り込み済みだったようで、材料出尽くし感からAUDは急落しました。米国株式は堅調な展開になっており、その背景には米国金利の低下があります。このため、USDの弱さにつながっています。JPYは弱さが継続しているためクロス円は上昇していますが、USDJPYは介入警戒もあることから、頭の重たい展開になっています。全般に方向感のない状況になっているため、トレードをしづらい環境が続いています。
通貨相関からは、USD・CADの弱さが継続しています。JPYも弱さが継続しており、EUR・GBPは堅調な展開になっています。AUDは昨日の急落で再び弱い通貨群に入ってきており、なかでもNZD対比での弱さが際立っています。上位足から下位足まで弱さの揃っているJPY・CADの売りに注目しています。ただし、USDJPYはUSDも弱いため、見送りたいと思います。
本日は、主要な経済指標の発表はありませんが、金融当局の発言が続くことから警戒しておきたいと思います。市場へのインパクトは小さくても、個別の意見が徐々に集約されていくと大きな動きにつながります。小さな内容にも注意して耳を傾けておきたいと思います。方向感のつかみにくい展開になっており、様子見を基本姿勢にしています。