今日の環境分析 2023年11月7日

 昨日は、週末の米国雇用統計発表後の大きな変動を受けた週初だったものの、大きな変動はなく、通常の月曜日の大人しい動きとなりました。ボラティリティが低下し、小動きの推移となり、多くの通貨ペアで下位足に確認できていたトレンドの動きはいったん調整に入りました。収束の動きを強めており、発散に向けた準備段階に入ってきていると考えています。

 通貨相関からは、USDの弱さとともにJPY・CADも弱さが継続しています。AUD・NZDは堅調な展開となっており、EUR・GBPは中立的な動きになっています。メジャー通貨全般に弱さを確認できる状況にあることから、堅調なAUD・NZDを軸にした通貨選択をしたいと思います。ただし、AUDは昼過ぎに発表される政策金利の発表を待ちたいと思います。

 本日は、オーストラリアの政策金利に注目です。10月までは3回連続据え置いていますが、足元の消費者物価指数の上昇に伴い、今月は利上げ再開の可能性が高まっています。このところのAUDの強さは、こうした利上げを織り込んだ動きになっており、利上げ見送りとなった場合には急落に警戒したいと思います。また、注目度は低いですが、FRB高官の発言が相次ぎます。市場では、米国金利の再利上げはなく、来年の利下げを見込む動きが強まっています。先週FOMCを終えてブラックアウト期間が解除され、FRB高官の個々の考えが自由に発言されることから、市場への直接的な影響は少ないと思いますが注目したいと思います。