今日の環境分析 2023年11月21日

 昨日は、USDJPYの下落が続きました。木曜日に日米ともに祝日を控えていることから、ポジション調整の動きが強まっているものと思われます。市場全般には小動きに推移していますが、月曜日の割にはボラティリティの高い展開となりました。日足・週足ベースでの売り買いの分岐点を交錯する動きがいくつかの通貨ペアには確認できることから、大きな方向転換を迎えているように思われます。

 通貨相関からは、USDの弱さが継続しており、CADとともに最弱通貨群になってきました。AUD・NZDはともに足元の動きが軟調な展開となり、EUR・GBPは堅調な展開になってきました。前日は近隣通貨の強弱が顕著でしたが、本日は地域間格差に強弱を確認することができます。JPY・EURの買い、USD・オセアニア通貨の売りを組み合わせた通貨選択をしたいと思います。

 本日は、日本時間明日未明に発表される米国のFOMC議事録公表に注目です。利上げ打ち止めの可能性を確認したいと思います。内容次第では下落中のUSDの動きが加速する可能性があるため、警戒したいと思います。また、オーストラリアRBA議事録公表にも注目です。6月以来の利上げを実施した際の議論の内容を確認したいと思います。さらに、カナダの消費者物価指数にも注意したいと思います。インフレ持続に伴う消費者の買い控えの状況に注目しています。本日も金融当局の発言が相次ぎます。発言内容にブレがないかを確認しておきたいと思います。FOMCの発表を前に神経質な展開が想定されるため、日中のボラティリティには警戒したいと思います。