今日の環境分析 2024年4月25日
USDJPYは、34年ぶりに155円台に突入しました。円買い介入への警戒感が一段と強まってきています。しかし、本日から明日にかけて日銀金融政策決定会合が行われるため、動きにくい状況にあります。また、本日が為替スポット取引の受渡しの月内最終日となることから、急激な為替変動は期待しづらい局面にあります。介入があるとすれば、明日の日銀の金融政策発表後になると思われます。オーストラリアの3月の消費者物価指数は、前月比+1.0%と市場予想の+0.8%を上回りました。これを受けて、インフレ圧力の根強さを確認し年内の利下げ観測は後退し、AUDが上昇しました。
通貨相関からは、AUDの強さとともにNZDも堅調な展開となりました。JPYの弱さが継続し、クロス円通貨の上昇につながっています。USDJPYは155円手前で高止まりしていましたが、ここを上抜けたことで買い戻しの動きを誘った模様です。円買い介入への警戒感から、USDJPYは上値を追いにくい展開になっています。EUR・GBPが前日のPMIの好調さから堅調な結果、USDの相対的な弱さにつながっています。しかし、欧米のファンダメンタルズを考えると、こうした動きは長くは続かないと思われるため、深追いは避けたいと思います。JPYの売りやAUDの買いに注目したいですが、JPYは円買い介入への警戒、AUDは本日祝日であることから、通貨選択の対象とするのが難しい状況にあります。個々の通貨ペアの動きをみて通貨選択をしたいと思います。
強い通貨: AUD・NZD
弱い通貨: JPY・CAD
日足 : USD>AUD>NZD>EUR>CAD>GBP>JPY
4時間足 : AUD>NZD>GBP>EUR>CAD>USD>JPY
本日は米国のGDPに注目です。米国経済の力強さを再確認することになると、明日の日銀の金融政策発表を前に動きにくい局面のなか、想定外のドル高が進む可能性が高まります。また、同時刻に発表される新規失業保険申請件数にも注意したいと思います。日を通して、USDJPYの155円台は意識されるものと思われます。本日の円買い介入はないと考えていますが、USDJPYの値動きには注視しておきたいと思います。
なお、本日はオーストラリアとニュージーランドは祝日のため金融市場は休場となります。日本時間のAUD・NZD関連通貨の値動きには注意したいと思います。