円買い介入への警戒続く?!_4/18(木)

今日の環境分析 2024年4月18日

 昨日、日米韓財務大臣会合にかかる共同声明で、「日米韓で円安、ウォン安への深刻な懸念を共有」と表明しました。口先介入としては最も強いものになると思われ、声明発表直後に円高ドル安方向に向かいましたが動きは限定的でした。英国の消費者物価指数は市場予想を上回りGBP高になりましたが、その後のBOE総裁の「来月は大幅なインフレ低下が予想される」発言を受けてGBPは急落しました。市場全般では、ボラティリティが低下し、方向感の乏しい展開となりました。

 通貨相関からは、USD・CADの強さがいったん収まり、EUR・GBPが反発の動きを強めました。AUD・NZDは軟調な展開が続いており、JPYは介入を警戒しながらも介入を見越した売りが回転しないことにより、高止まりを続けています。短期的なEUR・GBPの反発の動きに注目したいと思います。また、上位足から下位足まで弱さの揃っているAUDの売りにも注目したいと思います。

 強い通貨: USD・EUR・GBP
 弱い通貨: NZD・AUD

 日足   : USD>GBP>EUR>JPY>CAD>AUD>NZD
 4時間足 : EUR>GBP>CAD>USD>NZD>AUD>JPY

 本日は、オーストラリアの失業率に注目です。継続的な弱さを確認できるAUDにとって、下げが加速されるのか、反発の動きを見せるのか、AUDの動きを注視したいと思います。また本日も、米国の金融当局高官の発言が相次ぎます。個々の発言内容には注意したいと思います。昨日の日米韓の財務大臣会合における口先介入は効果が限定的でした。このため実際の介入を期待する動きが強まっています。一部には介入を見越した売りがたまりだしてきていることから、実際に介入があっても買い戻しの動きや押し目買い意向の強さから、下値は限定的と考えられます。週末に向けて、円買い介入はいつ入ってもおかしくないため警戒しておきたいと思います。

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