今日の環境分析 2023年6月1日

 6月に入りました。5月は、EURUSDの3%近い下落を筆頭に、月間で2%を超えて変動した通貨ペアが多くありました。昨日も、5月中の動きに沿った展開となりました。全般には小動きに推移しましたが、徐々にボラティリティが高まってきています。前日の日本の金融当局の円安牽制発言の影響からJPYの反発の動きが強まりました。

 通貨相関からは、NZDの弱さが継続する一方で、JPYの反発が目立ちました。JPYの反発の影響からUSDの強さが低下しました。NZDの弱さと連動し、AUDの弱さが高まってきました。EURは弱さが継続する一方で、GBPの強さが目立つ展開になっています。GBPを軸に通貨選択を考えていきたいと思います。

 本日は、月初のため慎重な姿勢で臨みたいと考えています。明日の米国の雇用統計を前に、本日はISM製造業景況指数が発表されます。その直前にはADP全米雇用報告や欧州の消費者物価指数など、ある程度の市場インパクトの想定される経済指標が発表されます。明日の雇用統計発表前に大きな動きは想定しづらいですが、ボラティリティの高い展開が想定されます。方向感を模索する動きが強まると思われるので警戒が必要です。