今日の環境分析 2022年9月9日

英国エリザベス女王が死去されました。

昨日は、全般に小動きに推移しました。
ECBは事前予想通り0.75%の利上げを実施しました。景気減速よりもインフレ抑制を選択しました。ユーロ圏の消費者物価指数は9.1%(8月)と4か月連続で過去最高を更新しています。エネルギー問題を抱え、インフレ増進・景気悪化と欧州経済圏の先行きは厳しいものがあります。
一方、米国ではFRB議長がインフレ抑制に強く行動すると発言し、ジャクソンホール会議でのタカ派発言の内容を踏襲しました。
日本では、財務省・金融庁・日本銀行は3か月ぶりに臨時会合を行いました。この会合のニュースが流れると円高に動きましたが、会合後には元の水準に戻りました。会合後に、「このような事態が継続すれば、必要な措置を検討する。」と発言しましたが、為替介入を示唆したものが口先介入に過ぎないと判断されました。125円を突破した時の発言と全く同じ内容のため、実効性の低いものと市場は評価しました。

通貨相関からは、JPYの弱さが圧倒的です。AUD・NZDの弱さも徐々に目立つようになってきました。USDの強さは継続していますが、足元の調整の動きがあります。GBPの弱さも継続していますが、エリザベス女王の死去の影響が出てくるものと思われます。EURは4時間足では強い状況にありますが、ECBの利上げを見込んだ動きでした。クロス円やオセアニア通貨の売りを軸に通貨選択をしたいと思います。

本日は、カナダの失業率に注目です。堅調なCADの動向が継続するのかに注目です。
エリザベス女王が死去し英国全体が喪に服することで、英国経済の一層の停滞が想定されます。GBPへの影響も懸念されるため、注意したいと思います。
EURUSDはECBが大幅利上げしたにもかかわらず、パリティの1.0が上値抵抗になっています。今後の動き出しに注意しておきたいと思います。

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