時間帯別ボラティリティ 2020年3月第1週

ボラティリティの高さが継続しています。ボラティリティの高まりとともに、トレンドが確定するまでは上下変動の激しい展開になっています。重要な抵抗線を抜けるまで待っても十分に間に合うトレンドが発生しています。GBP系通貨以外もボラティリティが高まっているため、トレードチャンスは広がっています。

夏時間・冬時間(2020年春)

3月8日から米国では夏時間に入ります。日足の終値が日本時間の6時になります。4時間足の更新時間が、従来の1時間早い6時・10時・14時・18時・22時・2時になります。
欧州時間は3月29日からですので注意が必要です。
また、豪州・ニュージーランドなど南半球は現在、夏時間です。4月になると冬時間になり、日本時間午前中に発表される豪州の経済指標の発表は1時間遅くなります。

米国 3月8日-11月1日
欧州 3月29日-10月25日
オセアニア 2019年10月4日-4月5日(現在、夏時間)

2020年3月6日の環境分析データ

株価の買い戻しの動きも1日で終わり、再度、大きく下落する状況になりました。ボラティリティの高い状況が続いているため、トレードの機会は増える一方でリスクも増大しているので、エントリータイミングはより慎重にならざるを得ません。スイングトレードでは日足ベースで確認しているので、あまり神経質になる必要はありませんが±2σを越えている局面では常に警戒心をもって接してほしいと思います。個々の通貨ごとに短期の調整の動きがみられるものの、長期トレンドの方向性に変化がない状況なので、押し目買い・戻り売りの局面を提供してくれていると考えています。
本日は22時30分に米国の雇用統計の発表に警戒が必要です。また、来週から米国は夏時間に入り、日足終値や4時間足の更新タイミングは1時間早まるのでご注意ください。

2020年3月5日の環境分析データ

各国の金融政策を受けて、株価が反発しています。しかし、買い戻しの動きが中心だと思います。新型コロナウィルスの拡大懸念が続いている仲では、新規の買いは入りにくい状況にあります。ましてや国内機関投資家は3月決算、海外投資家も最初の四半期のこの時期にあえてリスクを取って、新規のポジションを取ることは考えにくいと思います。こうした動きはFX市場でも同様と思います。長期資金は見送り姿勢にあると思われるため、短期資金中心でボラティリティの高い展開になっています。トレンドの出ていた通貨に一服感が出ています。上位足の方向性に変化はないため、目先の調整は次のトレンドの待合室にあります。

2020年3月4日の環境分析データ

米国の緊急利下げが発表されるなど、各国金融当局の金融政策の動きが強まってきています。利下げ余地のある国の金融政策は直接的な影響も大きく現れるため、通貨にも敏感に反応します。週末のスワップポイントの項目でも説明していますが、プラススワップ通貨には警戒が必要になってきています。依然として、ボラティリティの高い状況が続いており、上位足の方向性に沿ったトレードに徹することをお勧めします。

2020年3月3日の環境分析データ

非常にボラティリティが高まってきています。日本時間・欧州時間ともに、ほとんどの通貨が30日平均を上回る水準にあり、値動きが激しい展開になっています。昨日は、朝方、黒田日銀総裁の発言により株価が反発し、為替市場にも波及しました。4時間足ベースで反発する通貨も多く見られましたが、基本的な流れに変化は見られません。通貨相関はほとんど変わらず、EURの強さ・GBPの弱さが目立ってきました。強い通貨同士・弱い通貨同士の組み合わせは避け、強い通貨と弱い通貨の組み合わせに注目しています。

2020年3月2日の環境分析データ

先週金曜日にコメントした、メジャー通貨対マイナー通貨の動きが一段と鮮明になってきました。通貨相関をみると鮮明に表れています。そうした中、USDJPYは週明けオセアニア市場では瞬間的に106円台までの円高があった模様です。この動きは、週末FRBが発表した利下げ検討ニュースによるものです。世界的に金融市場が混乱している状況で、各国金融当局が金融政策を進めていくことは予想されます。利下げ余地のある国は限定されているので、こうした国の金融政策の動きには注意が必要です。