本日の日本時間未明に発表されたFOMCの議事要旨では、利上げ見送りを全会一致で決定したものの、議論の中では数人が利上げ継続を支持していたとの内容でした。これを受けて、7月の利上げ実施を予想されており、明日の雇用統計の内容が利上げ実施への材料となるの否かに一段と注目が集まってきました。大きなトレンドが始まると予想していますが、なかなか動きが見られません。動き出しても一時的なものになり、すぐに反転することから、トレンドを判断するのが難しい局面が続いています。
通貨相関からは、NZDの強さが継続しており、大きな調整の反動と思われます。NZDの反発に対しAUDの弱さが一段と目立つようになってきました。CADもAUD同様に軟調な展開が続いています。また、EURはGBP対比での弱さが目立つ展開になっています。USDは反発の動きを見せており、JPYも最弱通貨からの脱却の動きが見られます。このように、全般に方向感のつかみにくい展開が続いており、通貨選択が困難な状況となっています。主要国の中で金融引き締めが長く続くと判断されるGBPを軸に通貨選択を考えたいと思います。
本日は、米国のISM非製造業景況指数に注目です。また、ADP全米雇用報告、新規失業保険申請件数、JOLTS求人など、米国の労働市場関連の指標が相次いで発表されます。明日の雇用統計を前に、これらの指標の内容がUSDに大きな影響を与えると思われるため、発表内容には十分に注意したいと思います。