先週末の金曜日は、多くの通貨ペアで大きく動きました。なかでも、GBPは英国が大幅減税策を発表したことで、ファンメンタルズの悪化を懸念し、株式・債券とともに下落しました。短期的な変動が大きくなった結果、多くの通貨ペアで4時間足にトレンドの発生を確認できます。Mark’s Tradeでは日足でサインを確認できるものは少ないですが、4時間足の動きが日足にどう波及してくるのかに注目しています。現在、21通貨ペア中、10通貨ペアが上位足から下位足の方向性が揃っていると判断しており、トレンドの継続性を見守っていきたいと思います。
通貨相関からは、GBPが最弱通貨になったのが特徴的です。このところ、弱い通貨に分類されていたGBPの弱さが週末の減税策の発表で一挙に加速したかのようです。ともに弱い通貨であるEURとみてもEURGBPは上昇しており、通貨ペアとしては最強通貨の一つになってきました。JPY・USDの強さは継続しています。マイナー通貨は強弱感が分かれるところにあります。このため、強弱の明確なUSD・JPYとEUR・GBPを軸に通貨選択をしたいと思います。通貨強弱の欄に記載している通り、個別の通貨ペアでは方向感が揃っているものが多いため、これらの通貨ペアに注目しています。
今週は、先週の金融政策の変更を受けた市場となるので、方向感に注意したいと思います。木曜日の米国のGDPや各国の物価統計など注目される指標はありますが、先週ほどのインパクトは想定しづらいと思います。今週は、米国でFRB議長を始め連銀総裁の発言が予定されています。発言の中には、先週のFOMCの決定後の金融政策に影響を与えるものもあると思うので注意しておきたいと思います。本日は、日銀・ECBの総裁発言に注目です。前週末に大きく動いた後だけに、目先の反発はあるかと思いますが、大きな流れを見失わないようにしたいと思います。