今日の環境分析 2024年4月23日
昨日は、ボラティリティが低下し、中東情勢の緊迫化の緩和をうけて様子見姿勢が強まりました。市場全般に小動きに推移し、先週末の動き出しを調整する展開となりました。USDJPYは154円台後半で推移し、155円をうかがう展開が続いています。円買い介入を警戒する水準であるとともに、テクニカル的にも調整を強める場面にあるため、上値の重たい展開が続いています。
通貨相関からは、目先の調整の動きを確認することができます。これまで弱い通貨群にいたAUD・NZDが堅調な展開となる一方で、USDの動きに一服感が見られます。USDに連動して強かったCADは強さを維持しています。また、JPY・EUR・GBPともに軟調な展開となり、メジャー通貨の弱さ、マイナー通貨の強さとなりました。メジャー通貨の売り、マイナー通貨の買いを軸に通貨選択をしたいと思います。
強い通貨: USD・CAD・AUD
弱い通貨: GBP・JPY
日足 : USD>CAD>AUD>NZD>EUR>JPY>GBP
4時間足 : CAD>AUD>NZD>EUR>USD>JPY>GBP
本日は、欧米各国地域の製造業とサービス業のPMIに注目です。なかでも製造業のPMIの動向に注意したいと思います。多くの地域で景気の分岐点とされる50を下回る状況の中で、改善の兆候が見られるのかに注目しています。動向次第ではBOEやECBの早期利下げ観測を裏付けることが考えられるため、発表時間の通貨の動きには警戒したいと思います。