今日の環境分析 2024年4月1日
週末金曜日に発表された米国のPCEデフレーターは、事前予想通りの結果となりサプライズはありませんでした。FRB議長は、利下げを急ぐ必要はないと発言しました。こうした材料がありましたが、グッドフライデーの祝日で日本以外は金融市場は休場となったため、ボラティリティは低水準となり小動きに推移しました。
通貨相関からは、CADの強さが継続し、USD・JPYも強く、強い通貨群に変化はありません。同様に、NZD・AUDなどの弱い通貨群にも変化がありません。米国では利下げ観測が遠のく一方、欧州圏では利下げ圧力が強まってきています。このため、EUR・GBPの売り、USD・JPYの買いを軸に通貨選択をしたいと思います。
強い通貨: CAD・USD・JPY
弱い通貨: NZD・EUR・AUD
日足 : CAD>AUS>USD>JPY>GBP>EUR>NZD
4時間足 : CAD>JPY>USD>GBP>AUD>EUR>NZD
今週は、月曜日に日銀短観と米国のISM製造業景況指数、火曜日にドイツの消費者物価指数、水曜日にEUの消費者物価指数と米国のISM非製造業景況指数、金曜日に米国の雇用統計が注目です。月曜日の欧州時間まではイースター連休にあるため閑散な展開が想定されます。日本では年度代わりになるため、クロス円の動きには注意しておきたいと思います。
本日は、日銀短観と市場が再開される米国のISM製造業景況指数に注目しています。特に、ISM製造業景況指数の発表には警戒したいと思います。
USDJPYは152円台では円買い介入があるとの思惑で、上値が押さえられたレンジの動きが1週間続いています。今日からは期変わりの新規ポジション構築の動きが想定され、多くの通貨ペアが収束の動きを強めているだけにいつ動き出してもおかしくありません。もし円安ドル高になり152円台で円買い介入がない場合には、一気に155円を目指した動きが強まることも想定しておく必要があるかもしれません。逆に円高方向に動くようだと147円台までの急速な円高が想定されます。どちらにせよ、今週は収束から発散の動きを強めると考えるため、動き出しに警戒したいと思います。